思いでの少年ドラマから「赤外音楽」その2

 前回紹介した「赤外音楽」の続きです。
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前回このネタを振った時「最近個人的に私が観るTVが天本英世づいている」と書きましたがその勢いはまだとどまる所を知りません。
 先週末には「変身忍者嵐」に魔王サタンとしてレギュラー、先日には「探偵物語」の一篇「ダイヤモンドパニック」で冷徹な殺し屋役で強い印象を残しました。
 今回の「赤外音楽」でもようやく天本氏が登場します。
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(アスキー出版局「NHK少年ドラマシリーズのすべて」38Pより画像引用)

 かなりの時間上昇を続けたエレベータがやっと停まり、開いた扉の向こうはこれまたすべてが赤一色の広間でした。
 そこには謎の老人(天本英世)と数人のこれまた赤づくめの面々が出迎えます。
 彼らは「ミュータント研究所」の所長と所員を名乗り、先の曲名当てクイズが彼らが仕組んだものだった事を明かします。
 他の人間に聞こえなかった音は、特定の体質を持った人だけが聞く事の出来る「赤外音」でありそれを聞き続ける事によってその人の体質はより強化される事が語られます。 所長は集まった人たちひとりひとりにポータブルタイプの音声キーボードを手渡し、体質強化のために赤外音を発信し続ける事を依頼して彼らを元の世界に返します。
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(みのり書房月刊OUT3月7日号増刊「ランデヴー」27Pより画像引用)
 同じバンで帰路に着く面々ですが、荷台に押し込まれたさっきの雑誌記者が「運転手が乗り込むときのサスペンションの反応がない」事に気づきます。
 つまり「このバンは運転手がいないままひとりでに街中を走っている事になる」訳で謎はさらに深まるのでした。

 前回に続いてすべてが赤一色の閉鎖空間だけで展開しますが、それゆえに「外はどうなっているのかわからない」不安感も同時に掻き立てられ、雑誌記者が指摘した謎と合わせてミュータント研究所の正体が不気味さを増す構成。
 少年ドラマでこれほどストーリとヴィジュアルが有機的に結びついた構成は後にも先にもなかったと思います。

 所長の指示通りにキーボードを叩きつづけるメンバーたち。やがてメンバーの周囲でも徐々に赤外音が聞こえる人々が現れ始めました。
 最初に赤外音楽が聞こえなかった主人公の兄にもキーボードからの音声が聞こえ始めました。

 ところが、それと並行してメンバーの何人かに記憶の一時的な消失や人格の変化が起こり始めます

 やがてメンバーの変調はガールフレンドにも及び、それまで快活だったのが急に人が変わったように無口で無感情になり始めます。

 赤外音のキーボードには他のメンバーと交信できる機能があるのですが、或る夜主人公と通信中にガールフレンドが最近見た妙な夢の話をはじめました。
 それは「地球がある時を境に公転軌道を外れはじめ、太陽に突入して燃え尽きてしまう」と言う恐ろしいイメージでした。
 最初は夢の話かと聞いていた主人公ですが、その内容が具体的で彼女が知っていそうにない専門的な知識が織り込まれている点に疑問を感じます。
 

 彼女を心配した主人公は医者に見せに行くのですが身体には異常がないとされてしまいました。
 ところがその帰り道、道路に飛び出した子供をトラックから助けるために飛び出した彼女は「常人離れしたジャンプ力でトラックを軽々と飛び越えてしまいました!」
 ここまでがストーリーの中盤と記憶しています。
 ビジュアル面で驚くのはNHKのスタジオの中に「クルマが行き交う道路のセットが組まれていた事」 
先述の様にすべてが密室内でだけ展開するドラマだったのにいきなり屋外を再現した、それも結構なスピードで車が走り回る道端のセットが出てきたのですから驚きました。
 (確か一般車でホンダZ、少女が飛び越えるトラックはいすゞエルフだったと記憶しています)
 こんな記憶も本作の型破りなところとして今思い出しても強烈です)

 やっぱり書き切れませんでしたので続きは次回に

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