寒い夜には「氷河鼠の毛皮」

 今日は先日までのポカポカ陽気はどこへやら、また真冬に戻ってしまったかのような気候になりました。
 さきほどは雪までちらつきましたし(汗)

 空もどんよりしていて気分が沈む事夥しいのですがこういう寒い夜に思い出す童話があります。

 宮澤賢治の「氷河鼠の毛皮」
 以前「化物丁場」の話をした事がありますが、これも青空文庫で閲覧可能です。

 タイトルから内容が類推しにくいのですがこれも宮澤賢治の鉄道ネタのひとつです。
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 イーハトヴ発ベーリング行きの夜行の最大急行列車の車内を舞台に乗客たちが遭遇した事件をキャラクターを戯画化しつつ描いたものです。
 ここで私に印象的なのは物語自体と言うよりも「ひどい吹雪」の町やそれと対照的に「暖炉の火が愉快に燃え上がる」急行発車直前の停車場とか、あるいは吹雪の地帯を抜けた後の「青い月と青じろい雪原」の中を急行列車が疾走している描写でした。
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 どんな描写かは青空文庫辺りで確認していただくのが手っ取り早いのでこれ以上は書きませんが、個人的な感想は「これは実際に寒い所に住んでいた人間にしか書けない世界」だなと思えます。

 思えば子供の頃からこれと似た様な幻想的な冬景色は時折故郷のどこかで見た様な気がしますし、それを見ている時の「芯から冷える寒さ」という感覚も覚えています。
 そんな中を灯りを瞬かせて疾走する夜行列車と言うのは外から見ると正に「走る別世界」そのものにも映ります。

 その二つのコントラストを的確に且つ幻想的に描写する辺り宮澤賢治は全く大したものだと思います。
(冬の寒い夜の描写は「化物丁場」でもありますがこれもまた実に寒々しいです)
 賢治にはできればもっと鉄道ものの童話を書いてほしかった気もします。

 さて、今夜も冷えそうですし、また読み返しましょうか。
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