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思いでの昭和ヒーローから「ミラーマン」

 久しぶりに昭和ヒーローネタ。
 このところ変化球的な番外編が続いたので久しぶりに直球で行きます(汗)
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 今回のネタは「ミラーマン」(昭和46年 円谷プロ CX)

 実を言いますとこの作品、同世代人には知らない人がいないほどのメジャー級なのですが、故郷の岩手では本放送終了後に1年遅れでスタートした事(おまけに「裏番組がガッチャマンだった事」w)が祟って意外に観ていた人が少ない作品でした。
 なのでミラーマンの話題と言うのは当時は殆ど無く、私自身どうかするとうっかり忘れてしまう事があるくらいです(汗)

 なので当時の記憶と言うよりも後の再放送やビデオ、CSなんかの印象の方がはるかに強かったりします。

 鏡の世界の二次元人とSEXして子供まで作ってしまった器用な母親(と後にホイチョイプロの「OTV」に書かれた)から生まれた青年、鏡京太郎。
 成人を機に育ての親の御手洗博士と「鏡の向こう在住の父親」から出生の秘密を聞き自らにミラーマンへの変身能力がある事を知る。

 おりしも宇宙のかなたから謎のインベーダーが地球に侵略開始。
 超能力で壁を抜け、怪獣にまで変身する彼らに対抗できるのは鏡の能力を駆使できるミラーマンだけである。

 かくしてミラーマンと御手洗博士の指揮する防衛組織SGMはインベーダーの侵略に立ち向かうのだった。


 ざっくりあらすじを書くとこうなります。
 ミラーマンは放映前に先行して学習雑誌に別デザインのコミカライズが存在しますが、向こうは巨大化と同じくらい等身大で怪人や妖怪と戦うエピソードも多く怪獣物の頚木に囚われないヒーロー像を模索した節のある印象でした。

 が、実際に映像化されたミラーマンは「初登場からいきなり巨大化して怪獣と戦う」展開、それ以後も怪獣対決が基本となったせいかウルトラマンとの差異がはっきりしない印象があります。
 初期の話だとレギュラー敵役として設定されたインベーダーの理知的な作戦と怪獣との絡み、それに対抗する京太郎&SGM(これもMATというよりもSRIに近い規模)のこじんまりとしたメンツによる防衛線が不思議なリアリティと緊迫感を生みなかなか見応えのある作品が多かったのが取柄でした。
 
 ただ、当時裏番組だった「シルバー仮面」との作風の重複が大きく、中盤でそのシルバー仮面が巨大化してますます見分けがつかなくなった辺りから作風が迷走し始めます。
 過去の怪獣の復活編や複数登場編が増え始め、光子ロケットへの対抗策なのかSGMにウルトラホークまがいの「ジャンボフェニックス」なる合体戦闘機が登場して明らかなメジャー方向に舵を切り始めます。

 一方でインベーダーに囚われたミラーマンが身体に時限爆弾を埋め込まれ、変身時間が制限されてしまう展開。その後もミラーマンが宇宙に島流しに遭いそうになったり、前にインベーダーに殺された親怪獣の子供がミラーマンを助けに来たりとミラーマン自身のピンチの度合いも加速度的に上昇します。
 それに反比例してインベーダーの作戦は知性を吹っ飛ばして急速に粗暴化「これでミラーマンは倒された!残りはSGMの飛行機野郎たちだけだ うわははは!!」と納谷五郎氏の声で人類に降伏勧告をやらかすくらいのレベルになってしまいました。
 
 初期のイメージと中期以降終了直前位までのこうした雰囲気の変化は作風の統一性の点ではあまりよろしくなかった様な気もしますが、裏番組との動向にスタッフが神経質になっていたと思われるのはシルバー仮面やこれまた裏番組同士だったウルトラマンA、変身忍者嵐のそれによく似ている気もします。
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 それを別にしてみた場合、ミラーマンのデザインや主に光学合成を中心した画面の硬質感、初期の怪獣の独特の異形感などに観るべきところは非常に多かったと思いますし、そこだけ切り取ればなかなか楽しめるのも確かです。

 因みに本作は続編の「ミラーマン兄弟」が企画され京太郎よりも明朗快活な弟がインベーダーの怪獣軍団と戦うという展開が想定されていたようです。現実には後番組が「マジンガーZ」になったので実現はしませんでしたが、作風のかなりの部分はミラーマン直後にMBSでスタートした「ジャンボーグA」に引き継がれているようです。

余談ながら当地ではジャンボーグAは本放送とのブランクが殆ど無かったために、Aの終盤でPATの隊長にSGMの村上キャップが就任した際、一時的に「同じ役者がふたつの番組でそれぞれ隊長をやっている」重複状態となってしまい混乱に拍車がかかった気が(笑)


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コメント

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裏番組

 ミラーマンですか!
円谷サイド制作ものでは異色なドラマでヒーローが宇宙人では無く鏡の中から来た二次元人?
ミラーマンは企画もそうですがフジTVが円谷サイドへGOサインを出したのが1971年9月も半ば・・・アニメ代替え番組だったとは言え急な制作です。
第二期怪獣ブームも変身ブームと同化し視聴率稼ぎには貢献したもののタネ切れや第一期の焼き直し/リメイクと続き新しい作品が求められた背景も大きく先発スタートしたシルバー仮面も然です。
この2作品~急な製作は共通でシルバーは第一話のチグリス星人着ぐるみの焼失事件で話を大幅に変更、ミラーマンも先に述べた様に赤毛のアンが放送できず急なピンチヒッターそして人間体対宇宙人の設定つまり等身大の侵略者が黒幕と言う設定もソックリ。
これも怪獣物から脱皮しSF色を強く出したい意向が読めます・・・丁度70年代後半にスターウオーズの影響から制作された宇宙からのメッセージ、スターウルフ、戦えレッドタイガーも同様な経緯となります。
しかしミラーマンは始まりも終わりもTBSサイドの特撮物/シルバー仮面、アイアンキングと競り合う結果になろうとは!
特にアイアンキングも設定が変わっており日本古来の先住民の生き残りと謎の武装集団そして宇宙人とテンコ盛りな内容でミラーマンが光山市交通局さんが触れている様に科学者集団のSGMがTACレベルの攻撃隊になり作風も単なる怪獣物へ移行したのは初期のインベーダーが時間を操り街を隔離、新幹線を異次元へワープ、果ては定番である人との入れ替わりを強調した内容が微塵も無くなったのは残念です。
わたしもシルバーからミラーマンへ乗り換えた口でアイアンキングが始まるとミラーマンの後半は最終回の2話を除き殆ど観なかった記憶があります。
バキュミラーがロケットパンチもどきで超高層ビルを倒すシーンがトラウマで番組宣伝CMにも、このシーンは出てました。
ところで先日放送されたウルトラマンレオでミラーマンのBGMが使われていましたよネw
レオ38、39話はライブフィルムがあるものの地割れシーンや迎撃ミサイル基地セット等、これがレオ最終回にしても良い話で恐らく当初は、この2話を放送し74年以内でウルトラを打ち切る筋書きもあったのかと思えて来ます。
年明け早々の回からMAC壊滅~レオの孤独な戦い編ですからね。

No title

>星川航空整備部さん

ミラーマンを全話視聴したのは80年代に入ってからの再放送で週5回づつ消化していったのですが、このペースだと路線変更が実にめまぐるしく、終期辺りになると殆ど「怪獣とっかえひっかえシリーズ」みたいな印象しか残らなかったですね。

 前にも書きましたがミラーマンの初見自体は東宝チャンピオン祭りでアロザの回が上映されたのを見たのが最初でしたが、印象としてはむしろそちらの方が強いです(岩手ではまだ放送開始前でしたから)

 アイアンキングは今観ても傑作と思います。相棒がヒーローに変身するのに強くない上に防衛組織もスーパーメカも出てこない孤立無援の戦士を主人公に据えた緊迫感あふれる展開、裏だったミラーマン終期のグダグダぶりを思うとこれでは勝てないですね。
 不知火族の人型ロボットはギミックが非常にわかりやすく特徴的だったので印象がひときわ強いですね。ビルをぶった切るのは第二話のジャイロゲスですがあのインパクトは私にも強烈でした(但し第一話の冒頭でバキュミラーと共同でデモンストレーションをやる描写があり、またどちらも銀色基調なので混乱しやすいのも確かだと思います)

 レオが当初39話で打ち切りの危険があったのは一部文献でも明記されています。円盤生物シリーズへの延長に当たりレギュラーの整理とプロップの廃棄によるコスト削減がなされた事は観ていても伝わりますし、ある意味劇中とは別に番組自体も苦闘していた事は伺われますね。

アニメグリッドマン子供と一緒に見て下さい。

異次元世界で戦う鏡のヒーローと言う斬新さがテコ入れで無くなったのは残念です。ただこの異次元世界で戦うヒーローの構図が、後に電脳世界で戦うヒーローの姿をしたコンピューターワクチンであるグリッドマンに受け継がれたのは興味深いですね。

No title

>光になれさん

 グリッドマン第一話はこの間観ました。やはり土曜夜というのはどんなジャンルであれ観やすいですね(笑)
 第一話を観た限りではかなり手堅く作っている印象でしたが、まさかグリッドマンのリメイクが出るとは正直思いませんでした。

 グリッドマンの声が当時と同じ緑川光氏だったのはいいとして、同じ日にその緑川氏が「超兄貴マスター」とか呼ばれてひたすらゲームをやり込む番組にも出ていたのには「なんだかなあ」です。
 この組み合わせで思い出したのですが、緑川氏は93年当時グリッドマンのほかにセーラームーンRとスラムダンク、マイトガインと土曜日の番組のレギュラーが立て続けで「土曜日は緑川デー」の様相を呈していましたね。

No title

ミラーマンもリメイクありましたけど、あれどうなったんしょう。ミラーナイトは子供に人気出たみたいですが、ただ同じグリリバつまり緑川光氏繋がりですが、アニサタのシンカリオンはともかくアニメグリッドマン1話は後半こそ再現できたものの、前半1話切って後半の話だけでも1話できますし、とにかくヒロインは可愛いもののいらない場面が多すぎました。話進む事にグリッドマンはパワーアップしていくんですが特撮版同様気楽に見られるアニメにしてほしいです。実際裕太と六花の喧嘩の場面は、音楽が無いのと重苦しい雰囲気にしたせいで不快な場面でしたし、何でここを重苦しい雰囲気にするんだって場面が前半多すぎました。この部分さえ改善できれば。

No title

追記、アニメグリッドマン2話面白かったです、実写版に忠実でありながら実写版に出来ない事をしている。これ以上は言いませんが、2話まで見た時点で裕太たちとその世界は、実写版を見ているならばある程度察しはつくはずです。

Re: No title

> 光になれさん

 実写版のグリッドマンは当時リアルタイムで観ていたのですが、現住地では何故か途中打ち切りになってしまい残念に思ったものです。今回のアニメは仰る通り現代的なアレンジを加えつつもかなり当時のコンセプトに忠実な所が買えますね。

No title

SSSSグリッドマン、4話まで見終わりました。しかし特撮版に忠実ながら不自然な点も目立ってきました。むしろネタバレしてんだからお前ら分かれよと言わんばかりに。裕太が記憶を失う事から始まり、現実世界に出れないグリッドマンが市街地戦行える事や、4話から別物の様に雰囲気が明るくなった事、1話以前はアカネは破壊活動をしていない事、怪獣やアシストウェポンの擬人化。話が進むにつれ、六花と内海が表情豊かになった事。特撮版ではあり得ない、死亡する人間。一斉に出撃したらフリーズするなど。そして3話で消息不明になった裕太がいた世界。もうお分かりでしょう、このアニメ版が特撮版の続編ではない事を。そして裕太に対しグリッドマンが言った「裕太、使命を果たせ思い出すんだ。」この言葉の意味を。

No title

>光になれさん

 先日4話を観た時には正直驚きました(笑)仰る通り実写版の設定は使っているもののかなり換骨奪胎しているイメージですね。個人的には割合こじんまりと纏まっている実写版の雰囲気に円谷らしさは感じます。

ボーラ「裕太、俺と契約してバスターグリッドマンになれよ」

SSSSグリッドマン5話にしてようやく本来のグリッドマンらしさが出てきました、前半の六花とアカネの百合に気を取られた視聴者もいたみたいですが変身出来ない状況で、どうやって裕太が変身するのかや設定を逆手に取った演出。明るくほのぼのとした校外学習など戦闘以外でも見どころの多い回でした、実は1話から3話まで余りの重苦しさとギスギスした展開生々しすぎるセリフや、アカネのホラー描写、戦う理由が見えない裕太など設定が足引っ張ってましたけど、マックス達が入ってようやく特撮版同様の雰囲気になりました。いや全編熱い展開でした、このまま熱い展開で引っ張ってほしいです。

No title

追記、特撮版の完全再現はシンカリオンと同じく主人公が明るく楽しい日常を護る事なんです。これからその日常を描いていく事でアニメの評価は決まるでしょう。

No title

>光になれさん

 実はちょっとした事故で5話の予約が取れず観ていないのですが、前半部の重さが取れてきつつあるという事でしょうか。
 6話以降は期待してみます。

私は、ハイパーエージェントグリッドマンだ。

SSSSグリッドマン来週で最終話ですが、予想通り評価分かれそうです。特撮版の雰囲気を求めていた層は、予想以上の重苦しい雰囲気に拒絶反応起こし逆にアニメから入った層は特撮版のほのぼのさに面食らうと言う。リメイクとして成功例ですが、あまりにやりすぎた事と日常パートとグリッドマンパートのちぐはぐぶり裕太たち3人のまとまりのなさ特に六花と内海の自分勝手な言動と行動。これらに反感覚える視聴者いて当たり前でしょう。実際私も小学生の頃見てましたけど、アニメと違い3人まとまって戦っていた分余計反感覚えたんです。最終話でようやくまとまるの分かっていても。

Re: 私は、ハイパーエージェントグリッドマンだ。

> 光になれさん

 返信遅くなりました(汗)

 グリッドマン(実写)の頃は特撮物がアニメ的な雰囲気を求めた時期と重なっていたのですが作り手がイメージしていたアニメ的感覚が20年くらい前のアニメのそれだった点、一方ではアニメの方はガこれの後のエヴァンゲリオンに象徴されるように作り手が特撮的な雰囲気(それも専ら昭和30年代の黄金期東宝特撮、その頃の作品はどうかするとガンダムよりもリアル、アダルト、マニアックでした)を求めた部分とが同時に進行していた時期だったと思います。

 アニメと特撮が互いに自分にない物を求める様になったのにどこかがすれ違ってしまった様な時期でもありました。

 今回のアニメ版で見る人が感じる戸惑いは、専らこの「二つのジャンルが相互に求めあいながらすれ違ってしまった」ギャップをも象徴している気がしますね。

No title

SSSSグリッドマン、最終話終わりました。はっきし言って何一つ愛情も感じられず全ての場面はパクリだらけ、挙句に夢オチだと来ました。このアニメグリッドマンである必要何にもありませんでした。こんなの特撮版の方が評価高くて当たり前です。絶対売れないでしょう、作り手の勘違いが出まくってるので。

No title

追記、午前は苛立って書いてしまいましたが、しばらくすれば評価は出るでしょう。今回のグリッドマンはあくまで同じ姿の別物ですし、宇宙人としてのグリッドマンなので特撮版と性格違って当たり前ですね。さてどんな評価になるやら。

No title

>光になれさん

 返信が遅くなってすみません。

 最終回は私も録画しているのですが年末の折なかなか見る時間が作れないでいます(汗)感想については観た後で改めて書いてみたいと思います。