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劇用車に見るアクションドラマ「特別機動捜査隊第一話」

 劇用車に観るアクションドラマ

 今回は先日第1話がCSで放映された「特別機動捜査隊」(昭和36年 NET 東映)
 実は本作については今月初めにAKIさんからコメントを頂いていたのですが、その返信で近々取り上げるとか言っておきながらこのネタをまとめるのに時間がかかり今日になってしまいました。遅ればせで済みません(汗)

 さて、本作は警視庁協力の下、スピード サイエンス シークレットの3Sをモットーとする特別機動捜査班の活躍を描き、トータルで15年6か月にわたって続けられた刑事ドラマの金字塔のひとつです。

 OPで都内を疾走するセドリックの黒パトカーが印象的で、シリーズ全体を通してセドリックとグロリアがモデルチェンジやマイナーチェンジする毎にOPも変わる旧車マニアにはたまらない描写が続出しました。
 (おかげでOP EDのバリエーションが異常に豊富で現在観られない話数が多い事も相まってマニアですら未だにその全貌が把握されていないほどです)

 今回取り上げるのはその第一話。
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 LDやCS放送でお目に掛かる本作ではOPに登場するのは初代セドリックの後期形2台ですが、第1話に登場するのは同じ初代でも縦目の初期型、それも1台だけと言う陣容だったのに驚きました。
 後番組の特捜最前線も含めて黒パトが2台以上登場するOPを見慣れていましたから違和感を感じたのは間違いありません。
 ですがあの当時は劇用車にそこまでのコストを掛けられなかった面もあったのでしょう。

 他に登場するパトカーは初代クラウンと当時結構走っていたシボレーの白パト。
 実は本作の放映当時セドリックのパトカーは実車には存在していなかったのですが、当時の警視総監が本作のファンだったそうでこの辺をきっかけにセドリックのパトカーも使われるようになったという逸話を聞いた事があります。
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 あとごくチョイ役扱いでクラウンのパトカーも出ています。
 
 因みに記念すべき第1話のストーリーは「3人組の押し込み強盗を逮捕する話」と言う今の眼で見れば単純極まりない展開。
 しかもその拳銃強盗が「ソフト帽に風呂敷で作った覆面」という禁酒法時代のギャングそのまんまのいでたちに加えて、犯人の一人が「見るからに後から貼り付けましたと言った感じの傷跡のメイク」という類型的も類型的というわかりやすさだったりします

 クライマックスはシボレーで逃走する犯人を上記の縦目セドリックが追跡して追いつめるのですが、これがまた今の眼で見ると到底「カーチェイスには見えない鈍重さ」 どう見てもスピードは時速40キロ以上出していないのではないかと言った感じでスピンターンどころか急ハンドルもなし。

 この辺は当時のクルマの性能自体がそんなものだったという生きた証拠とも言えます。
 同じ作品でも330セドリックが登場する終期の頃になると、ただパトカーが停まるだけのシーンでもこれよりはるかにスピーディな描写になりますから通しで本作を観れば15年間で車の性能がいかに向上したかも分かりますね(笑)

 実にのどかな追いかけっこなのですが、背景をよく見ると当時まだまだ現役だった都電は勿論あの頃特有の風俗とも言える「トロリーバス」までもが登場します。


 もちろん一般車もあの時代ならでは!
 強盗が逃走用に使う盗難車(3件事件を起こすので都合3台登場します)も最初の事件ではブルーバード310、最後の3件目がシボレーなのは前述の通りなのですが2件目の逃走車と言うのは余程のカーマニアでも知らない人がいると思われる「トライアンフメイフラワー」!!
 逃走車としては異様にマニアック(ついでに目立つ事夥しいw)なセレクトと「クルマと盗まれた持ち主(どこから見てもしょぼくれたおじさんにしか見えない)との余りのギャップ」でこれまた異様な印象を残したりします。
s-1920px-Triumph_Mayflower.jpg
(画像引用 Wikipedia)
 この他も旧車のオンパレードですから「三丁目の夕日」なんかよりはるかに昭和30年代らしい風景を堪能できます(あたりまえだ)

PA280793.jpg
 さて、縦目の初代セドリックの黒パトですが、実は10年以上前にカーコレクションの第一弾として何とNゲージスケールで製品化されていました。私の手持ちに黒パト仕様がないのでただの黒いセドリックで代用していますが、まさかこんなのが過去に製品化されていたとは驚きです。

 当時のOPにキャスティングが入っていないのですが犯人役の一人に若き日の室田日出男氏が出ておりました。主犯の殺人強盗は見た所大村文武氏の様ですが、もしそうならクライマックスが「月光仮面対七色仮面(主任役の波島進)の殴り合い」という事になります(どうでもいい話題ですが)

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コメント

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セドリック

 特別機動捜査隊ですかw
もうセドリックの世界なんですよネ!
セドリック繋がりで強烈なのが大映TVザ・ガードマン/第3話「黒いアスファルト」。
ゲストが私達の世界?なんです。
牛山ドライバーこと沼田曜一、ラドン1956の中谷一郎!
この2人を軸に話が展開しますが車メーカーテストコースに暗躍する影に宇津井建さんが大活躍!
沼田氏・・・ガラモンの逆襲そのまんまですが悪役www
本作は1965年4月放送、ガラモンは1965年9月末~10半ばの撮影でガードマンの方は65年年明け位の撮影となります。
あ、この沼田氏第3話にセドリック30後期型、おそらくセドリックカスタムと思われます。
半年後に撮られたガラモンの逆襲は黒いアスファルトの後日談ともなります(強引)
考えてみればセミ人間を乗せた牛山ドライバーも型破りな地球人で、こんな車に詳しい運ちゃんを敵に回したセミ人間は気の毒でしたw
プラス平田さん扮する花沢技官も同様に強烈な存在で1遊星人如きが敵う相手ではありませんww
で、この2つの作品共通するのは沼田氏と対になるゲストが東宝怪獣物体験者と言う所が最大のポイントです。

No title

>星川航空整備部さん

 沼田曜一氏は特別機動捜査隊でも刑事役で出演しています(あのシリーズは捜査班が複数存在しているので刑事の数がやたら多いのが特徴なのですがw)

 前にも書いた気がするのですが沼田氏は昭和30年代当時は「子供に人気の二枚目俳優」と言う側面もお持ちだったようで主演作の探偵ドラマもあります。

 特別~に登場した沼田氏の役どころも「子供相手に聞き込みする刑事」だったりするのですが、60年代後半以降は悪魔道人に代表される悪役にシフトしています。
ただ、晩年の沼田氏が民話の語り部としてご活躍された下地は案外若い頃のそんな経験があったのかもしれません。

 余談ですが先日放映の第一話では班長が七色仮面の波島進なのですがお茶くみ要員の若手刑事でナショナルキッド(二代目)が、現在放映中の500話前後では10-4・10-10の水木嬢、ジャイアントロボの伊達正三郎、蠅男ことキャプテンウルトラムナトモ博士の井沢一郎など「特撮機動捜査隊」の様相です。

 そう言えばキリヤマ隊長の中山昭二氏、私個人のイメージではキリヤマ隊長と同じ位本作の藤島主任の印象が強いですね。