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思いでの昭和ヒーローから「兄弟拳バイクロッサー」

 前回からまたまた間が空いた昭和ヒーローネタから。
 今回は「兄弟拳バイクロッサー」(昭和60年 日本テレビ 東映)です
DSCN6013b.jpg
(講談社「テレビマガジンヒーロー大全集」130Pより画像引用)
 実は本作についてはかねてからリクエストを頂いていたのですがなかなか通しで観る機会を作れずこれまで延び延びになっていたものです。
 CSの時代になってから少なくとも2回以上放送されているのに(汗)

 実は本作についてはちょっとした思い出があります。
 学生時代に山形に実習に行っていた時、たまたま土曜休だったのを機に山形市内を歩き回った事があります。
 今は亡き十字屋デパートに入り実に閑散とした店内の玩具売場(当時は小学校は土曜日は午前授業だった)を歩いていた時店頭で第1話のデモをやっていたのがこの「バイクロッサー」でした。

 前述の様に誰も居ない店内でポツンとビデオだけが空しく回っている様は妙に寒々しかったのですが、故郷でもやっていなかった番組が観られた事でなんだか得をした気分だった事を思い出します。

 本作は前年の「星雲仮面マシンマン」から引き続いた日本テレビヒーロー物の第二弾として製作されました。
 タイトルにもある様にヒーローが兄弟二人、戦いの中でも連係プレーや合わせ技などが前面に押し出され、分かりやすい兄弟ヒーローが志向された一篇です。
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(講談社「メーキングオブ東映ヒーロー」225Pより画像引用)
 必殺技のブレイザーカノン(弟が乗ったままのバイクを兄が背負った状態で波動砲をぶっ放す)などはビジュアル的になかなかのインパクトでしたし、そこに至るまでの連携技も見せ場としては十分機能していたと思います。


 ただ、元々が宇宙人だったマシンマンと異なり「市井のキャラクターが謎の宇宙パワー的存在から超能力を授けられた」点が特徴なのですが、皮肉な事にマシンマンの魅力のひとつだった「宇宙人であるがゆえに類型的なヒーローキャラが説得力を持つ」部分が少なからずスポイルされたのが本作の急所だった気がします。
 (第一話を観る限りでは兄弟とも妙に品行方正ですし、回が進んでもキャラクター性に進展が見られない)

 そのせいかストーリーの面では「後半になるほどヒーロー自体よりも敵組織の内部確執の方が目立ってしまう」展開が増えました。
 その設定も「子供の泣き声を聞くとダイヤを吐き出す像に操られる、ダイヤ欲しさにガキをいじめるおっさん」というただでさえややわかりにくい物だったのに、回が進むと部下や孫娘の登場やら後から来た新首領が組織の主導権を握る展開などさらに複雑化。
 実はこの辺りの展開は私も良く把握しきれなかったりします(通しで観たのはごく最近と言うせいもあるのでしょうが)
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(講談社「テレビマガジンヒーロー大全集」131Pより画像引用)
 とはいえ、前述の様にビジュアル面ではマシンマンからのバージョンアップ感は確実に上がっていましたし、久しぶりに聴く菊池俊輔の主題歌やBGMは当時主流の渡辺宙明節とは異なる新鮮さ(と言うか懐かしさ)を伴っていたのも確かです。
 (因みに主題歌は水戸黄門の「うっかり八兵衛」こと高橋元太郎が歌っています) 

 ブレーザーカノンも去ることながらメカのデザインもなかなか秀逸でギンクロンなどは昭和のヒーローバイクの中でもかなり思い切ったデザインと洗練度を誇ります。

 前述の様に本作に関しては大昔に見た第一話の思い出の方がどうしても先に立ってしまいます
 
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コメント

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No title

デザインはマシンマンよりカッコよくなりました、そうデザインと技のインパクトだけは。日常系ヒーロードラマとしては、この兄弟前作のマシンマンより型にはまりすぎて逆にとっつきにくいしおまけに宇宙人でないため、優しさに触れて地球を護る展開ができないのは難点だと思います。

Re: No title

> 光になれさん

 記事が遅くなりすみません(大汗)

 ストーリーが錯綜しがちだったのと上述のキャラクターの類型性の問題はありましたが、本来の対象である子供からすればマシンマンよりも派手でカッコいいメカのデザインは大きな訴求力になったと思います。

 キャノピータイプのバイク、ギンクロンはスタントには不向きだったそうですがデザインは実に未来的で大好きなメカのひとつです(そう言えばケンローダーのベース車はなんだろう?)

 以下余談

 当時のファンロードと言う雑誌の投稿で「宇宙鉄人キョーダインからの手紙」のがあり、その中でバイクロッサーに対して「兄貴が弟を背負うとは何事だ!俺たちの様に弟(グランカー)が兄貴を支えるのがヒーローじゃないか」と言った意味の文章がありました。

 それに対するバイクロッサーの返事がまた秀逸でして

「お前らこそ偉そうに人のことが言えるか!名前がダサいじゃないか!兄弟に『ん』が付いただけのくせに。大体機械がなんであんなにぐにゃぐにゃ曲がるんだ!腕をバカみたいに回すしな!それにお前らとは敵のスケールが違うぜ。かたや地球制服を企む宇宙人、かたやダイヤ欲しさにガキをいじめるおっさん、どっちが上かはみんなわかるよな!とにかく兄さんの鼻の穴が大きかろうがオープニングでぶら下がるロープがたるんでいようが大きなお世話だ!ほっといてくれ!!」

 うろ覚えですがこんな調子でした(笑)

 当時ティーン向け雑誌のファンレターで本作が取り上げられたのは多分これくらいだったと思います。