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「ロボット大襲来」

 久しぶりになりましたが大昔の怪獣映画DVDネタです。
 とは言っても今回のはロボット物ですが(笑)
DSCN6029b.jpg

 DVDのタイトルは「ロボット大襲来」(1954年)
 ですが原題の”Target Earth“からすれば「標的は地球!」の方がピンと来ます。

 前夜睡眠薬を飲み深い眠りから目覚めた、主人公のノラ。
 しかし彼女のアパートから人の姿は消えていた。アパートだけでなく彼女の住むロサンゼルスの街全体から人が居抜きで消えたゴーストタウンになっていたのである。
 状況のわからないまま無人の街をさまようノラ。やがて同じ様に孤立していた数人の男女と出会い、無人の街でのサバイバルが始まる。
 前夜町の住人が一斉に避難したらしいこと、乗り捨てられていた車からは始動用ローターが外され、ラジオや電池が見つからないところから「外部から何者かが町を侵略、あるいは包囲しているらしい事」が窺われた。

 上映時間1時間14分のうち最初の30分でここまで消費されていますが、異常なシチュエーションへの反応と対応に追われる人間ドラマがのったらのったらと続きます。
 「こりゃこの調子で最後に謎解きがされるのだろうか」とか不安を感じ始めた上映30分目。
 ビルの壁に人型の謎の影が浮かびます!
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 影の正体は謎のロボット兵(等身大)!
 眼から殺人光線を放ち、人間たちを無差別に襲う怪ロボットが生き残りの人間を探して街を徘徊していたのでした。犠牲者を出しながらもなんとか逃れたノラたちは中心街のホテルに潜み脱出の機会を伺うのですが・・・

 ここまではノラを中心とする数人の男女だけで話が展開し、ゴーストタウンという巨大な密室で訳も分からないまま脱出を図ろうとするサスペンスドラマだったのですが、ロボットが出た瞬間から話が一転します。
 それまでノラたち以外人間は出ていなかったのですがここで唐突にロボット兵対策に追われる軍の司令部が登場!前夜ロスを侵略したロボット軍団への分析と対策に追われる様がノラたちのドラマと同時並行で進行し出します。
 たまたま前線で捕獲されたロボット兵の死体(?)を分析し、弱点を探るプロセスがその中心なのですが、画面がとにかく地味。

 この重複した構造はただでさえスローテンポな筋運びをさらに複雑にしてしまい、のったらのったら感をさらに加速するのでした(笑)
DSCN6031b.jpg
 
 そしてストーリーののったら度をさらに強めるのがロボット兵そのもののデザイン。
 1954年という製作時期を離れても異様なほど安っぽい、ダンボールと紙筒があれば誰でも作れそうな感じです。
 移動も徒歩でこれまたのったらのったらした歩き方で、ちょっと小走りに走っても振り切れそうな辺りは以前紹介の実写版「鉄人28号」並です。
 ただ、このロボットには怪光線という遠距離対応の武器がある(これで飛行機なども撃墜している様です)のが取り柄ではあります。

 ラストでホテルの屋上に追い詰められたノラたち!迫るロボット兵!!
 緊迫した状況の中やっと出来上がった軍の対ロボット兵器は間に合うのか!?

 ここまで書けばオチは大体想像通りなのですが、最後の最後までのったらした印象は変わらなかったりします(汗)ノラたちと軍とはクライマックスまで相互に連絡もなく完全に別個に話を進める為か緊迫感が今ひとつありません。

 前半の無人都市のイメージは「渚にて」のラストや「地球最後の男」の吸血鬼の街、あるいは星田三平の「せんとらる地球市建設記録」の東京などのそれに重なるところもあってなかなか秀逸な舞台設定だと思うのですが、ロボット兵など出さずにもっと別のところでサスペンスを煽ったほうがよほど良かった気がします。
 (例えば長時間の孤立状態に伴う神経過敏からノラたちの間に対立が生じる展開とか)
 このブログでは過去「クロノス」「鉄人トーバー」などロボットものをいくつか紹介していますが本作の影の薄さが群を抜いています。やはりロボットの必然性の薄さがマイナスイメージの原因だったのではないかと。

 ところで今回「のったらのったら」と言う言葉、何回使ったでしょうか?


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