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「月のキャットウーマン」

最近ややネタ切れ気味で紹介の間が空いている昔の怪獣・SF映画DVDのはなしから。
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 今年の正月の帰省時に入手した「月のキャットウーマン(1953)」
 「ロボットモンスター」「火星から来たデビルガール」もそうだったのですが本作も一般的に「ヘンテコな怪作」という評価が定着している一作です。

 そんな事もあって買ったはいいものの、ついこの間まで再生を躊躇っていた一本です。先日から当地も梅雨入りですし「ジメジメした気分を吹き飛ばすようなバカ映画だったら観る意味もあるだろう」との決意の元、やっと先日通しで視聴しました。

 人類初の月探検ロケットで宇宙に飛び出すレアード博士一行5名。
 だが、メンバー唯一の女隊員・ヘレンは当初の着陸予定地点からこれまで誰も見た事がない月の裏側への着陸を強硬に主張。その通りに着陸するとそこにはなんと空気があり古城を思わせる謎の建造物が聳えていた!
そこで彼らを待っていたのは「全身黒タイツの美女軍団約7名」月の住人を名乗る彼女たちは隊員を歓迎し酒と肴でもてなすのだが、実はここに彼らを誘導したヘレンは既に彼女たちの操り人形にされており、引き寄せられたロケットの乗員を全員殺害した後、そのロケットで地球侵略に向かおうと意図していたのである!


まあ、ざっくりあらすじを書くとこんなものです。

 本作のツッコミどころは何と言っても宇宙船内部を始めとするプロップのショボさ!
 人類初の月ロケットの内部はそれなりに計器類や操縦装置も付いているのですが、
 「操縦席の脇にキャンプ用ベッドみたいなのが人数分あったり」「船内に引き出し付きの事務机や事務椅子があったり」「船内火災の消火に普通の粉末消火器を使う」とかもありますが何より印象的だったのは「宇宙船の内装がそこいらの農園の物置にでもありそうなトタン板」だった事ですか。
 クルーの服装はそれなりに宇宙服も用意されていますが、その下に着ていたのが普通の作業服でメンバーの一人は護身用に拳銃を携帯(それもホルスターなしで直接ズボンのゴムに挟み込んでいたりして)しているという宇宙なんだかそこいらの裏山にクマでも撃ちに行くんだかわからない探検隊だったりします。

 一方で黒い全身タイツの美女軍団のキャットウーマンたちはそれなりに宇宙人ぽい格好でそれなりにおっかなそうですが、やって来たカモ、いや隊員たちを酒と怪しげな踊りでもてなす竜宮城状態の描写には頭がくらくらすること必至。
 男性隊員をたぶらかしてロケットの操縦方法を聞き出した彼女らも終盤で正体を現すのですが宇宙船を奪取する直前に何と隊員の拳銃2発であっさり壊滅!

 実は本作を見る直前に侵略目的の女宇宙人軍団が出てくる「ゴジラ電撃大作戦」と言うのを観たばかりなのですが、あれに比べても描写のしょぼさが際立っています。

 と突っ込みどころがほぼ全編にわたって満載の本作ですが、実は製作年次は「ゴジラ」の前の年。つまり月旅行どころか人工衛星すら飛んでいない時代の作品である事は考慮する必要はありそうです。
 むしろ前述の「キャンプ風ベッド」も一応乗員の減圧描写があったりするので当時としては考証はそれなりに考えられていた節はあります。
 大体、「宇宙船の中に事務机」なんてのだって1963年の和製SFTVドラマ「宇宙Gメン」なんかも似た様なプロップでしたし。

 とはいえ、全体を見た印象はバラエティ番組の中のコント風ドラマみたいな印象なのも間違いないですが。

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