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劇用車に見るアクションドラマ「西部警察SPECIAL」

 前回から相当に間が開いてしまっていた「劇用車に見るアクションドラマ」
 今回は21世紀になってから放映された「西部警察SPECIAL」(2004年)をば。
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 1984年の秋に大門団長の殉職と言う壮絶なラストで幕を下ろした西部警察が21世紀になって突如復活を果たした記念碑的な作品でしたが、続いて予定されていたTV新シリーズが予期せぬアクシデントで製作中止になってしまったため、これが事実上の最終作になってしまったのはやむを得ないとはいえ惜しい話です。
 前作で斬りこみ隊長的な役回りだった舘ひろし演じる鳩村が新たな団長に就き、大門がかつての小暮課長のポジションに収まる形で編成された西部署の面々が国際会議場を占拠したテロリスト軍団を相手に宮崎まで集団出張。
 (因みにWikipediaによれば西部警察とパートⅡ・Ⅲでは設定が異なるためパートⅠの直接の続編と言う設定であれば「殉職したはずの大門が生きている」点の整合性は取れるそうです)

 観光バスの爆破から久々のパトカーコンボイとスタントを経てお約束の「敵要塞の大爆破」でクライマックスとかつての西部警察(それも全国縦断地方ロケの)のテイストを2時間に凝縮した様な構成は当時初見して独特の懐かしさを感じたものです。
 マシンZ RS軍団に相当する西部署のパトカー群は何とサーブラウ、タスカン、タモーラのTVR軍団に衣替え!電子武装こそしていない物の歴代の覆面パトカーでは群を抜いたじゃじゃ馬度の怪物パトカーの登場となりました。更にロータスエリーゼやらMR-Sやらも加わり、クルマだけ見ると警察なんだかレーシングチームなんだかわからない集団と化しています。

 本編には登場しませんがこれに大門専用にメルセデスのブラバス仕様、普通の黒パトまでもがアルファロメオが3台も用意されるというゴージャスさ!

 これとは別にこの作品のために新たに購入されたスクアート消防車なんてのまでありましたから車関係だけでもゴージャス度は歴代の中で群を抜いています。
 (まあ、それを言い出したら敵のテロリストグループも「黒塗りのリンカーンナビゲーターをなんと3台も連ねています」が)

 非破壊車のはなしだけでもこれだけ引っ張れるのですがスタント用の劇用車もネタに事欠きません。
 本編でチェックした限りでは登場する白パトは非破壊車(恐らくですが)としてY31セドリック後期形、Y33セドリックのグランツーリスモ、C35ローレルの3台が登場。これは予定されていたTVシリーズのレギュラー車にもなる予定だったのではないかと思われます(追記C35のローレルもジャンプ、破壊されたようですが本編には出ていないようです)
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(辰巳出版「刑事マガジンVol1表紙より画像引用)
 これとは別にスタント用の破壊車としてY32セドリックのブロアムとグランツーリスモが1台づつ、E30系ギャランが2台、E10系ギャラン∑が1台、C50系ミラージュが2台登場します。これとは別に黒パトでY31セドリックが2,3台確認できます。
 妙に三菱車の比率が高いですが、これはおそらく「ゴリラ・警視庁捜査第8班」の劇用車の在庫処分と思われます。
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(西部警察SPECIAL DVDジャケットより画像引用)
 で、肝心のカースタントですがこれがまた無闇に派手、且つバージョンアップ感の強いスタントが堪能できます。
 Y31のブロアムはクライマックスのとっかかりで犯人の銃撃を受け3,4回も連続回転するロールオーバーを披露しますし、ギャランのパトカーはジャンプして前方のセドリックに突っ込んだ挙句にロールオーバー。
 これらのシーンがまた実に様になっていて回転が止まって停止したブロアムの屋根から慣性で回転灯の破片がすっ飛ぶカットなどは実にカッコいいですw

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 ミラージュの1台なんぞは左右差のあるジャンプ台を使った「スパイラルジャンプ」に挑戦しています。これはOPの冒頭でも登場していますが、テールが極端に下がったあまりにも不自然な飛び方だったのでてっきり上から吊っていると思っていました。
 DVDのメイキングを観て「実際に飛ばしていた」のを知って初めて驚いた次第です。

 いずれも前のシリーズでは見られなかったハイテクニック、危険度の高いスタントでバージョンアップ感は半端ありません。

 おそらくこの30年の間にスタントに使う車の性能がアップし、従来のタクシー流れの230セドリックなんかではできなかったスタントができるようになったのが大きかったのでしょう。
 (なお、この他ではY31のグランツーリスモが崖から転落、もう1台のミラージュがロールオーバーと爆発、自走できなかったと思われる∑は前述のギャランのジャンプ台代わりに使われたと思われます)

 結果的には西部警察シリーズ自体の大尾となったスペシャル版でしたが、カースタントに関する限りはそれにふさわしいダイナミックさで記憶に残ります。

 ところでE30系ギャランに続きY32セドリックもTLV化されましたが、西部警察シリーズでパトカー仕様を製品化してくれませんかね?

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コメント

非公開コメント

長文申し訳ありません

お久しぶりです
いろいろあってブログ続ける勇気を失っていた上、ヤフブロ終了という追い討ちをかけられ自暴自棄になっていた妄想大好き人間です
今後は活動をTwitterメインにしていくことになりそうです
どっちにしても部屋の片隅の埃同然なので、よっぽど酒の肴が足りないときにでもどうぞ

往年のファンからあまり受けのよくなかったSPECIALですが、当時の私は「西部警察」と言っても再放送で数本見ただけだったので、あまり拒絶反応は起きませんでした

後で壊されたパトカーを調べてミラージュという車種を初めて知ったものです
ゴリラ時代から10年以上保管されていたというのもよく考えたらすごいですよね

とりあえず注目すべきと思う点は
・ハトと(元)団長は出てくる
・申し分程度に出てくるコーナーラウンジ
・申し分程度に出てくる木暮課長=裕次郎さん(遺影)
・申し分程度にRS軍団と同じサイレン音のTVRタスカン
・アルファの黒パトが新旧モデル混成なのはPART1の頃のセドリック(330と430の混成)を意識した?
このアルファの黒パト群、バイザー部にフラットビームを付けているのが何か印象的
・寄せ集めながらゴリラ時代の車両と共にアクションする日産車
・神田正輝の銃の発砲音が何げにPART2~3の時のM29PPCマグナム(オキ→大将の愛銃)と同じだった
・日本では数回しか行われていないジャンピングロールオーバーなど、時代に合わせてカーアクションもパワーアップ
・最後の爆弾を仕掛けた場所がPART2第1話と酷似
・お約束のオートバックス
・アレンジされたPART1テーマ(普通にかっこいい)&PART2テーマ(もの悲しげな感じになってましたね)
・秘めた「家族愛」のテーマ(↓こちらの方のブログを読まれた方が早いです
http://charaminicarbase.blog102.fc2.com/blog-entry-264.html

残念ながら日産は車両提供を断ってしまったそうですが、「あぶない刑事」では最後の最後で日産提供が復活していますし、お蔵入りになった連ドラ版も完成して放送されていたら、もしかしたら更なる続編で…そうも思えてしまいます

長々と書いて申し訳ありませんでした(何も進歩していない自分)

Re: 長文申し訳ありません

> 妄想大好き人間さん

 お久しぶりです。
 西部警察のあのアクシデントの第一報をニュースで観た時、大真面目にテレビの前で凍りつきました。
 それほどまでに当時の私の期待値が高かったので、今でもあの事故さえなければと残念に思うことがあります。

 当時の事故現場の写真をチェックすると劇用車の白パトでクラウンのHTらしいのが2台ほど視認できますし、しばらく後に「珍百景」で石原プロの倉庫が放送された折、他の多くのクルマに混じってギャラン最終型EA系のパトカーも確認できました。おそらくこれも西部警察用に取っておかれたものだったのではないかと。

 SPECIALのOPテーマ曲、同時期のルパン三世などのリメイク曲に比べるとはるかにノリが良いので、今でもカーステで掛けまくる時があります(アクションドラマ的であると同時になんとなく昔の「木曜スペシャル」に近い雰囲気も感じますね)