ハイバンドベータとHQ-VHSのはなし

今回はヴィデオのはなしです。

 就職に伴い故郷から数百キロ離れた今の現住地に引越ししてまず揃えようと思ったのが「エアチェック用のビデオデッキ、それもベータとVHS」でした。
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 言い訳めきますが、新居が築30年の木造貸家で6畳と4畳半の二間ですと到底レイアウトどころではありません。それでもTMSだけは近所の書店で定期購読の手続きを済ませたので未練はまだあったようです(笑)

 さて、この当時はベータのハイバンド化(以前も触れましたが、映像記録の帯域を若干広げる事で解像度を上げる技術。公称で20パーセントの解像度アップを歌っていました。当時のVTRでは220から240本位の水平解像度でしたがこれが260本くらいまで広がった訳です)とVHSのHQ化(こちらはノイズ除去技術の進化系。解像度はあまり上がりませんが旧型で録画したテープもそこそこノイズが取れます)による「高画質ビデオ」と前年から始まった「10万ビデオ」のブームが始まっていました。

 今ではBDにハードディスクの付いた録画機でも5,6万位で買えますがあの当時は「ビデオが10万で買える」というのはかなりの大事でした。実際これくらいの時期から私の周囲でもビデオデッキを買う世帯が急に増えた印象があります。最もあの頃では今みたいにヤマダやコジマがどこにでもあるという状態ではなかったので値引きも渋いものでしたが。

 就職直後で給料もそんなに無い身では一時に二台も買うのは当然不可能で学生時代に輪をかけた節約貯蓄生活が再び始まったわけです。
 その甲斐あってその年の暮れにはベータとVHSの二機体制が実現しました。

 ベータはハイバンドのSL-F105.VHSはVICTORのHR-D180でした。
 この頃になるとワイヤレスリモコンは標準装備。ベータの方はそれまでこの価格帯では難しかった二段階のスロー再生も可能でした。
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 画質のほうですが、宣伝どおりのスペックは出てはいたと思いますが以前紹介したJ10に比べてどちらもノイズっぽさが目立ちました。特にF105は先鋭感は高いものの全体にざらざらした画質で色のりも薄く少々がっかりさせられた記憶があります。
 D180もこれほどではないにしろ前のD150に比べてノイジーな感じのVHSらしくない画質(但し3倍モードの先鋭感は飛躍的に向上していました)でした。

 まあ、いずれにしてもクリーンさの点では今のDVDやBDとは比べるべくもないレベルでしたが、それでもビデオの高画質化の流れはこの辺りから本格化し始めたのも確かです。

 又、故郷と現住地で2台づつのビデオが配置された意義は大きかったです。
 おかげで故郷とエアチェックテープのやり取りが可能になりましたから。

 故郷のローカル番組やCFが数百キロ離れたこちらでも(時間差は大きいですが)観られるというのはそれまで考えられなかったライフスタイルであり木造貸家住まいの身でありながら「未来」を感じました(笑)
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