レイアウト趣味から見る特撮映画・その4.空の大怪獣ラドン

 久しぶりの「特撮映画」ネタ。
 今回は怪獣映画初のカラー作品となった「空の大怪獣ラドン」です。
DSCN2796.jpg

 本作では後半のクライマックスで実景を基に構成された博多市街のミニチュアシーンが見所です。
 ラドンの着ぐるみに人が入っていると仮定した場合、かなりの広さと大きさのミニチュアセットが組まれている事がわかります。
 店舗の一軒一軒に至るまで緻密に再現されたのみならずそれらがラドンの風圧で吹き飛ばされたりタンクローリーが突っ込んで炎上したりするなど実景を基にした非日常性満載の描写が連続します。

 そのシーンの中で博多駅から退避しようとする西鉄電車がひっくり返るカットがあるのですが、このミニチュアは入江義男氏の手になるラージスケールのモデルで私たちの使う
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「鉄道模型」の文法で作られている為不思議な違和感のなさを感じてしまいます(尤も、特撮嫌いの一般の方の眼から見れば「客が乗っていない」とか「ミニチュア丸出し」とかいう感想になるのですが)

 このモデルは実際にモータを床下にマウントして自走できるモデルであることが見て取れます。
 普通特撮のミニチュアではピアノ線などで手動で動かす方法が用いられますが自走できた方がリアルな感じになるのは間違いありません。転覆シーンでは床下の真っ赤な模型用配線までが視認できますが、初のカラー特撮ゆえのミスと言えましょう(笑)

 この車両のプロトタイプですが手持ちの資料でははっきりした事は分かりませんでした。形態の類似から西鉄のモ308系辺りではないかと推測される程度です。

 岩田屋周辺、西鉄街などの風景のミニチュアも精密なだけではなく人間が実際に見かける風景のアングルを工夫していることでリアリティを高めていることが見て取れます。
 (この辺り後の怪獣映画が等身大の視線を無視したような不自然な俯瞰やバストショットを多用するのと比べると配慮の深さを感じます)

 もうすでに55年も前の作品なのですが、今観ても全く色褪せないミニチュアワークと演出の妙が堪能できました。


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