いつかは来るとは思っていたがそれが今日だとは思わなかった(だったかな?)「地震列島」

 今回は映画ネタです。
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 9月1日は防災の日。阪神大震災や東日本大震災などが起きてしまった後では同じ記念日でもかなりリアリティを感じる方々も増えたのではないかと思います。
 ですがそれ以前の時期では都市が崩壊する大災害というものに対する一般の感じるリアリティはかなり薄かった気がします。

 今から32年前のこの時期に公開された「地震列島」
 実はこの映画、私が生まれて初めて「公開初日に見に行った」映画として記憶に残っている作品だったりします(笑)

 幼少時、映画の日本沈没の東京大震災シーンが非常に大きなトラウマになっていたのに以後のノストラダムス~やらTVの「東京大地震(DVD化熱望)」なんかを怖いもの見たさで見続けていた身としては初めて大地震を題材にした邦画というだけで期待していた作品でした。

 ところが公開初日だというのに入った小屋は見事にガラガラ。
 隣の映画館は「復活の日」「二百三高地」という当時の人気作をやっていた事もあったのでしょうが非常に寂しい初日でありました。

 ストーリーはこの種のパニックドラマにありがちなものなので割愛します。個人的な印象では「妙にドラマが引き延ばされたパラマウント版の『大地震』」といったところでしょうか。実際似たシークエンスがいくつかあります。
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 本作の売りは実物大の赤坂見附駅と営団2000系車両のセットをフルに使った地下鉄のパニックシーンと三軒茶屋に実在するマンションのミニチュアセットを使ったビル崩壊シーンという事になりますか。
 ただ、舞台を絞り込みすぎたせいか大災害というイメージがいまひとつピンとこないのです。
 他には羽田空港で着陸時に地震に襲われたボーイング747がターミナルビルに突っ込むシーンがあるのですがどうにも後から付け足した様にに見えてしまいました。

 この点「日本沈没」や「大地震」の方が俯瞰で大災害をとらえている分迫真感が感じられました。地震パニック物の怖さというのは「どこにいても危ない」点にあると思いますので舞台が限定されすぎると却って損な気がします。

 ですが実物大のセットを用いた赤坂見附周辺の描写はかなりのリアル感がありここだけ観る分にはかなりの迫力は感じます。逆に言えばこのクオリティをほかのシーンでも保てればかなりの傑作になった(とはいえ、上映時間の半分以上が地震発生前のメロドラマに費やされているのでそこは割り引かなければなりませんが)と思え、残念ではあります。
 鉄道ファンの注目点も主にこの辺りではないでしょうか。地下鉄の線路敷やホーム周囲のセットはかなりの再現性があります。
 聞くところでは車両のセットは水を流し込む描写だったために東宝のプールの底を掘り抜いて設置されたとの事で今ではその辺りに埋まっているらしいです(掘り抜きは上から蓋をかぶせて置いたそうですが後に、とある怪獣物の撮影中に爆破の衝撃か何かで蓋がずれてしまい、そこに役者がはまり込んだというアクシデントがあったそうで)

 写真は公開当時に買ったパンフレットです。
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 実はこのパンフで一番印象に残っているのは表紙裏の「賞味期限25年の災害用サバイバルフーズ」の広告だったりします。
 それと時期柄もあって当時の消防庁辺りがタイアップのポスターをあちこちに貼ったのが思い出されます。
 確か「フィクションのままでありたい地震列島」というキャッチフレーズだったと思いますが、協力や車両提供を拒んだ当時の営団地下鉄とは好対照の対応であります(笑)

 それにしても地下鉄の銀座線は映画の上では受難続きです。モスラやガメラ3のときは駅ビルや列車が崩壊、ノストラダムスの大予言では線路敷に怪植物が繁殖。
 そういえば実際の赤坂見附駅でも本作公開後の10年以上後に集中豪雨で本当に線路が水没する騒ぎになっています。

 更に余談ですが本作と同時期に東映でも「東京超大地震」と言う企画が進行していたそうです。同も本作の成績を見て立ち消えになったのか以後話を聞きません。

 ここからは個人的な想像ですが、この時期以後の東映特撮ヒーロー物の中で「瓦礫の中を逃げ惑う群衆の中でブルーバードが激突して爆発する」カットを散見するのですが、このシーンはひょっとしたらその作品のパイロットカットだったのではないでしょうか。



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