「ビスタアルデオ」のはなし

 今回は久しぶりに亡父の車歴のはなしから。
 そして今回もクルマ好きが見向きもしそうにない車種の思い出ばなしです。
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 先日触れた「変なイプサム」の次に亡父が乗ったのは「ビスタアルデオ」でした。

 ぱっと見はイプサムと似た様に見えますが、こちらは「ビスタのワゴン」という位置づけです。

 当時はトヨタが「セダンイノベーション」を標榜していた直後で走りに振ったアルテッツア、小型高級タイプのプログレ、タクシー専用のクラウンコンフォートとセダンの新機軸を矢継ぎ早に打ち出していた時期でした。
 ビスタも当然セダンがメインでしたが、この時期らしいというか「ミニバンに負けない広々感を5ナンバーセダンで実現する」というコンセプトを体現したかの如き異様に背の高い、オンネットやトランクが短く見える非常に個性的なプロポーションをしていました。
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 ある意味上記のセダン群の中では最も理想主義なクルマとも言えましたが、売れ行きは低迷してしまいます。
 (のちにこれに近いプロポーションを取り入れたのが三菱のランサーセディアでしたがこちらもエボ以外は街中では殆ど見ませんでした。個人的に好きだったので注意して見ていたのですが)

 そのセダンをベースにしたワゴンでしたからユーティリティの広さは折り紙つき。
 おそらく亡父の乗っていた車でリアシートのレッグスペースがこれほど広かったクルマは無かったと思います。
(ミニバンなら超ロングスライドシートでそれくらいの広さは簡単に実現できますが)
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 ラゲッジスペースもセダンよりは広いですが「リアシートのすわり心地を優先してシートアレンジにはこだわらない」と言うコンセプトだったらしくびっくりするほど広い訳ではありません。
 しかしここからがトヨタらしい(笑)ところでサプトランクのトノボードを上手く操作するとそのくぼみに「18リットルの灯油缶が3個ぴったり入る」とか「24本入りの缶ビールの箱が4つぴったりと収まる」という有能ぶりを見せました(爆)この手のおもてなし感覚を実現させるとさすがにトヨタは凄いです。
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 ただ、例によって亡父が四駆を選んだのでサブトランクのメリットは殆ど享受できませんでしたが

 ですが実際、道具として見ると期待以上の働きは確実にやってくれるクルマと言う印象で、無意味な3列目シートもない代わりに乗り味は快適、ラゲッジは平らにならない代わりにリアシートのクッションはたっぷり。アルテッツアほど早くない代わりにミニバンより軽量で低重心で不安の無い走り。マークⅡ程成金趣味でない代わりにそこそこシックな内装とワタシ的にはかなり好感を持っているクルマです。

 ただ、これだけ無性格でぼってりしたフォルムのクルマはなかなか売れないのが通例で、これが事実上ビスタの最後のモデルとなってしまいました。

 今では「ビスタ」という名前のディーラーもなくなりましたし。


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コメント

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こんにちは~

この代のビスタ&ビスタアルデオ、
メーカー側のコンセプトを重視した、潔く、かつ、誠実な車でした。
おっしゃるように、販売実績は芳しくなかったですが。。。
やはり1515mmもある全高を、どう魅力的にデザインするか?
ということが難しかったのだと思います。

Re: こんにちは~

>celica1972さん

 コメントありがとうございます。
 それまでの亡父の車歴がそれなりに変(笑)だったのがこのアルデオはかなりクレバーな選択でいい意味で驚かされました。仰る通り潔さと誠実さがこのクルマの身上だと思います。

 プロポーションは当時としてはやや受け入れられにくい所もあったと思いますが中身については「わかる人にはわかる」クルマというポジションがあの頃のTOYOTAとしてはかなり珍しかった気もします。