眠れぬ夜の怪奇シリーズ・2・「世界の怪獣」

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 猛暑の夜のスリラー本(?)
 今回は「写真で見る世界シリーズ・世界の怪獣」(中岡俊哉著・秋田書店)をば。

 この本を含むシリーズはいろいろなジャンルを俯瞰しており中にはその筋では伝説化している「ウルトラ怪獣図鑑」を筆頭に「超人バロム1大百科」「流星人間ゾーン大百科」なんかの様に当時の特撮変身物を扱ったものもあります。
 とはいえ、本書はいわゆる「実録系UMA」風の怪獣を集めた体裁になっています。

 「風」と書いたのは本書以外で聞いた事のない話があまりに多かったりするからなのですが。
 「陸の怪獣」「海の怪獣」「空の怪獣」「植物怪獣」といったジャンル分けでそれぞれに5~7編の怪獣話が掲載されています。
 アフリカやら中央アジアやらの秘境に出没する怪物が探検隊やら原住民やらを襲うという話が基本パターンで、大概の場合ひとつの話で人間の一人か二人が必ず殺されます。
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 それが「海綿の化け物みたいな怪物に引きずり込まれる」とか「ハリネズミの化け物が口から吐く強酸を顔面に浴びる」「毒花粉を顔に浴びて骨から脳まで溶かされる」というおぞましい話のオンパレードでこれだけで夜眠れなくさせるには十分でした。
 ちなみに三つ目の殺人植物の話なんかは後に私からこの本を引き継いだ弟が後からのりづけにして開かないようにしてしまったほどです。

 ストーリーもなかなかですが挿絵のインパクトも強烈でした。
 「ギニアに怪物出現」という話があるのですが
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 話としては凡百で死人も出ないのに挿絵のこの迫力が強烈で私自身もこのページだけのりづけにした恐怖の思い出が(人の事が言えない)

 さて、本書で一番変なのが最後の「宇宙怪獣」です。
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 「宇宙船●●号」が探検中に宇宙怪獣に襲われ特殊兵器でやっつけられる話とか、中国の核実験場に双頭の大怪獣が出現「月でも30秒当て続けると爆発してしまう」光線兵器で倒される。
 はたまた「要塞建設中の土星人をたくさんの口で食い散らかす多頭怪獣」とかとにかく変な話のオンパレードに変貌します。
 ここまで実在の国名や出現時期が特定されていた実録系の話が続いていたのにここからはまさに異空間にワープしたかのような読後感!

 本書の著者は「恐怖の心霊写真集」で有名な中岡俊哉氏ですが心霊関係では中々実在感のある筆致を見せるのにUMAとかUFOとか四次元ネタになると往々にして物凄い展開の話が増えるのが不思議です。

 ・・・ところで今気づいたのですが「写真で見る世界シリーズ」なのに本書には一枚も写真がありませんでした(笑)


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コメント

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世界の怪獣

 続編ですね!
実は世界の怪獣は立ち読み?で済ませて持って
いませんがネス湖のネッシーを別の凶暴な怪物と
戦わせたり(東宝、怪獣大戦争ネタ?)、アフリカ
のジャングルに居た巨大グモ(世紀の怪獣タラン
チュラーもどき?)、船に体当たりして沈める怪魚
、メキシコ湾の巨大カニ(SF巨大生物の島?)
とか怪しいストーリー満載の本だった記憶があり
ます。
確か巨大グモの怪物は米軍のヘリコプター隊
(キンゴジ?)によって海に投棄されてエンドだった
かな(笑)
写真が1枚も無いのは恐らく大半が作り話という
事で(汗)
しかし少年時代の私達は眼を皿のようにして読ん
でいましたよね!
UMAと言えばヤフー動画でアイルランドの未確認
生物と言う物が流れていて目撃者の吹き替えに
Qや初代マン、セブンでお馴染みの佐原さん、
西条さん、黒部さん、森次さん、そしてミスター
円谷?の二瓶さんが担当していましたが作者は
私達と同年代なんでしょうね(笑)
声の繋がりで?スタートレックのジョージタケイ氏も
米国版、空の大怪獣ラドンでは平田氏の声を
担当していて他にも池谷アナウンサーの声もと
ありましたが、ゴラスでの「すごい!すごい!
素晴らしい!」と言った名セリフをタケイ氏の
英語で是非聞きたいですよね(笑)

Re: 世界の怪獣

>星川航空整備部さん

 実際、ストーリーの怪しさはこのジャンル髄一ではないかと思います。

 25年以上後の話ですが唐沢なをきが「怪獣王」という本の中で本書のもろわかりなパロディをやっていたくらいですから当時の怪獣少年の頭に何かを刻み込んだ本であることは間違いないとおもいます(笑)

 「怪しいストーリー」が売りの怪奇本は他にも実家に何冊かあるのですが次の帰省の折にでもチェックしてみようかと思っています。