「トヨタファンカーゴ」の思い出

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 今回は亡父が最後に乗った車の話をば。

 亡くなる2年位前の事ですが、前の車が事故廃車となった関係で入庫したのが白のファンカーゴ4WDでした。
 実は17台にも及ぶ亡父の車歴の中で唯一の型落ち中古車でもありました。
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 このファンカーゴ、新車発売当時私自身が「ポストAクラス」の筆頭候補に考えていた事のある車でした。
 というのもリアシートとラゲッジスペースのアレンジメントの豊富さとやろうと思えば最小サイズの「自走別荘」にすらなりそうなスペースユーティリティの高さに大いに惹かれていたからです。
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 背が高いだけでなく完全にフラットな床とスクエアな空間を持ったリアスペースというのはそれだけで魅力でしたし、車内に随所に空いた丸穴はヤザキのイレクターをそのまま差し込むことでラックの組み込みも自在。
 車中泊から引っ越しまで対応できるマルチ性はなかなかのものでした。
 とはいえ、私のところでは子供が生まれるとこれでは小さすぎ、結局今の7人乗りに変わってしまいましたが。

 実際に亡父がこれを使っていたのは亡くなる直前の1年くらいでしたが上記のような事情もあって私個人の感想としては「親父にしてはなかなかクレバーな選択だな」と思えたものです。

 父が亡くなった直後から半年くらいの間は葬儀や四十九日、その後の帰省などで専ら私や弟がステアリングを握りました。
 ベースがヴィッツなだけに取り回し性は文句なし。カッコから想像する以上に重心も低く不安感もあまり感じませんでした。
 いかにもTOYOTA車らしい80点の走りです。

 ですが亡父が4WDを選んだ事は殊ファンカーゴに関しては折角の魅力を少なからずスポイルしてしまった感があります。
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 4WDの場合、スペアタイヤの収納位置にデフが来ていたらしく2WDの様なラゲッジの床下にスペアタイヤを収納する事が出来なかったためにバックドアの裏側にスペアタイヤがどんとくっついてしまっていたのです。
 ファンカーゴの特徴だった横開きドアのメリットも薄れてしまったばかりか、ラゲッジスペースがヴィッツに毛の生えたレベルまで狭くなっていたのは意外且つ残念なポイントでした。
 こんなことをするくらいならリアにスペアタイヤキャリアでもつけてくれればよかったのに。

 おかげで荷物も想像以上に載らず(笑)「ワゴンのかっこをしたヴィッツ」で終わってしまいました。

 さて、このファンカーゴには後日談があります。
 実家の母が免許を持っていなかったこともあって四十九日を過ぎると折角の車もガレージの場所塞ぎ(しかも自動車税は毎年請求される)と化し、実家でも持て余したためにその年の3月いっぱいで廃車する方向で検討する事になっていました。

 そこに起こったのが3月11日の東日本大震災です。

 内陸部にあったうちの実家は幸いにして大した被害もなかったのですが、沿岸部に住む親類や知人の間では死者こそ出なかったものの家や車を流される被害が続出しました。
 そのうちの一軒が車を流されたことから廃車直前(とはいえ、運転する人がいなくなっただけで車としての問題は全くなし)のファンカーゴは急遽そちらの家の足として第3の人生を送ることに相成りました。
 ファンカーゴのユーティリティなら(リアシートを倒せばラゲッジを小部屋としても使用可能)こういう場合には大いに役立ちそうですし、何より亡父もそれを望んでいるだろうと思います。

 そんな訳でこのファンカーゴ、今も被災地のどこかで走っている事と思います。

 今回は亡父最後のクルマの話でしたがそれ以前のクルマでもまだ紹介していないものもあるのでこのシリーズ、まだ続きます(汗)


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