宇宙人映画と謎の電車


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 今回は少し毛色を変えてSF映画と電車の話です。
 先日久しぶりに観返した大映の「宇宙人東京に現る」昭和31年公開の日本初のカラーSFです。

 世間(と言うかSFマニア)の間では岡本太郎デザインの宇宙人「パイラ人」のデザインだけで無闇に有名な映画ですが、私の眼から観るとカラーで昭和30年代のリアルな風景を垣間見られる点で「三丁目の夕日」辺りよりもはるかに懐かしさを感じさせる映画と映りました。

 さて、ここからが本題です。
 映画の冒頭、「雨の中を真っ黒な電車が郊外の駅に進入してくる」カットがあります。

 駅は土手の上にあり周囲は田園地帯。なんとなく鄙びた雰囲気が印象的な場面でした
 さてこの駅、どう見ても田舎の風景にしか見えなかったのですがここが「東京の近郊らしい」と聞いて仰天しました。

 画面を見る限りどう見ても都心から数十キロは離れていそうに見えます。

 更に田舎生まれの私は見た事のない真っ黒な電車。私鉄なのは辛うじてわかるのですがどこの会社の何と言う電車なのか皆目見当が付きませんでした。

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 最近このシーンを観返した時にどうにもそこが気になり先日秋葉で入手した古本のお出ましとなりました。
 機芸出版社の「私鉄電車プロファイル」

 1970年頃までの私鉄電車の主要形式がイラストで網羅されている本ですが、元々は鉄コレの車両の種車のチェックに使うつもりで買っていたものです。

 まさか宇宙人映画のチェックに使う事になろうとは(笑)
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 電車の形式ですが最初にぱっと開いたページであっさりと判明しました。
 京王井の頭線のデハ1900。映画の製作当時はバリバリの新型だった車両です。画面ではこの他デハ1760らしき車両も視認できました。

 そしてこの電車が進入してきた駅は「新町駅」
 後で検索してみたら京王新宿駅から二つ目、初台の手前にあった今は存在しない駅だったようです。
 (当時の新宿は都内でもやや場末の印象のある所だったようですが、検索で出てきたブログの「現在の新町周辺」の写真を見ると映画の感覚から比較してまるで「未来都市」でした)

 してみると本作は「昭和30年代初頭の今は無き駅の周辺がカラーで観られる」と言う意味でも貴重かつ楽しめる映画と言えそうです。

 実は本作ではもうひとつ、「走行中のC11牽引の旧客列車から乗客が一斉に窓を開けて飛び降りる」という仰天カットもクライマックス近くにあります。

 ビデオやDVDもあるようですし、折があれば秋の夜長に一度ご覧になっては如何でしょうか。

 但し予め言っておきますが一応SFパニックスペクタクルですがストーリーは期待しないように願います(笑)

 追記
 今日聞いていたFMのトーク番組「トーキング ウィズ 松尾堂」の「ご当地タワーをめぐる」の中でタワーの絡んだ特撮・怪獣映画のくだりがあって興味深く聴かせていただきました。

 これと同じ題材のトークは鉄道絡みの物でも十分に可能と思いますがどこかでやらない物でしょうか(笑)



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