怪談本と夏休みの思い出のはなし

 そろそろ朝夕もめっきり涼しくなりました。怪奇本のネタも今年はこれ位にしようかと思うのですが今回はその総括という事で。
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 これまで取り上げてきた怪奇本ですが数が多い(とはいえマニアほどではないはずですが)のは「毎年お盆の前後に決まって買い足していたから」という事情があります。

 言い換えるなら私にとっては「怪奇本」というのは「夏休み~お盆の帰省」というのと密接につながって思い出付けられているといえます。
 今はそれほどでもありませんが昭和40年代から60年代頃にかけて夏休みシーズンになると、テレビではどこかのチャンネルが昼間のワイドショー枠を使って「心霊体験」や「心霊写真鑑定」の特集を組んでいたものですし「木曜スペシャル」や「日曜特バン」なんかもUFOか心霊現象の特集を組んでいました。
 前者は昼間だからまだいいのですが後者は夜のゴールデンタイムなのでこれを見終わった後に布団に入ると恐怖が背中から覆いかぶさるような気がして結構眠れなかったものです。

 かてて加えて当時の私の場合、お盆で父母の田舎に帰省するという事は確実に「夜が寂しい」所に行くという事でもありました。
 どちらも夜になると周囲の灯りが極端に少なくなり、ご丁寧にも家の裏が墓場だったり真っ暗な森の中に祠がポツンとあるという水木しげるの漫画の背景そのまんまの情景が展開するところでした。
 (その一方で夜空の天の川がダイレクトに見れたり水がきれいだったりというメリットもあったし、所によっては隣県のテレビが入るので「自分の家よりもテレビだけは都会的」だったりしたのですが)
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 そんな所に行くのに買いたての怪談の本を持っていくというのは「一人肝試し」以外の何物でもない訳です。
 わざわざ眠れなくするためにこんな本を持って行く馬鹿というのもどうかと(笑)

 おまけに当時の田舎はこの時期になると必ず「納涼映画大会」と銘打って公民館なんかで怪奇映画の上映会をやっておりそれらのポスターが至る所に貼られていて雰囲気を盛り上げました。
 街では「エクソシスト」とか「ヘルハウス」の洋物オカルト映画がブームだった時に「色欲外道・お岩の亡霊」とか「フランケンシュタインの花嫁」といった古典的な怪談映画のポスターを見るとまた違った凄味が感じられて前を通るたびに目を背けて通った記憶があります。
 これも80年代になると日活辺りのアニメ映画に順次切り替わってゆくのですが(当時の日活は虫プロ製作の名作ものアニメをいくつか配給していました)
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 それだけのロケーションとお膳立てをした上で寝床の中で買いたての怪奇本を読むわけですから大抵のエピソードが記憶に残る訳です。
 ついでに、そんなものを読んでいるから夜の1時過ぎくらいまで眠れなかったりします。
 昭和40年代末頃まではこういう家では蚊帳を吊るのが一般的でしたから、蚊帳のシルクスクリーンの外の暗闇から何か出てきそうな雰囲気だったのも不眠に拍車をかけました。
 もちろんそんな状態でトイレに行ける訳がない(笑)

 ですが扇情的なホラー、スプラッター系よりも淡々とした語り口の実録系怪奇話を好む体質というのはこうした経験があった事も影響しているのかもしれません。
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 ですが、今となってはそのどれもが懐かしい。
 暗闇におびえていた記憶でさえそうです。

 つくづく年を取ったものだなと感じます。

 何やら三丁目の夕日じみた話になりました(汗)



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