85年の東京モーターショーを懐かしむ・日産編

DSCN7715.jpg
 85年のモーターショーのパンフレットから・日産編です。

 あの頃の日産は直前までの低迷期(U11ブルーバード、Y30セドリック、R31スカイラインが出ていた頃)からやや脱しかける時期に当たっていました。
 実際、日産がU12、Y31 そしてR32などではっきりと逆襲ののろしを上げたのはこの翌年から翌々年にかけてですがその起爆剤となったのがこのモーターショーでデビューしたBe-1でした。
DSCN7721.jpg

 が、個人的にはこの車・事前の雑誌情報などで見てもどうにも好きになれないクルマで、しかもショーで実物を見た時に思ったより大きかった(贅肉太りのマーチに見えた)のでなおさら悪印象が強められたものです。
 それでもこれが市販されると存在自体が社会現象になったのですから、この車に日産に与えた意味は大きかったと思います。

 (パイクカー自体が嫌いなわけではなく、後継のPAO、フィガロは今でも好きな車だったりするので)

 で、あの当時の私のお目当てはCUE-XとMID4の二大スーパーカーだったわけで(笑)
DSCN7716.jpg

 CUE-Xは見るからに未来車という感じのコンセプトカーでしたが、そこで紹介された新技術の大半は後の日産車にフィードバックされました。
 ざっとあげただけでもV6ツインカムインタークーラーターボ、可変バルブタイミングシステム、トルクスプリット4WD、HICAS(4WSの一種)、ABS、マルチディスプレイ、そしてサテライトドライブインフォメーションシステム。
 サテライト~というのは当時まだ開発中だったGPSナビの事です。
DSCN7717.jpg

 どれもこれも今では当たり前に近い存在になっていますから確かに車のテクノロジーは進化したようですね。
 デザイン自体もかなり下品な方向に振れてしまったものの後のインフィニティQ45にフィードバックされたようです。
 個人的には「これだけ新機軸を詰め込んだならその全部を搭載した市販車を出せばいいのに」なんてな勝手なことを考えていましたが。

 CUE-X以上に私を期待させたのがMID-4でした。
 「V6ツインカムターボ」「4WD」そして「ミッドシップ」に「HICAS」
 当時できる事をすべて詰め込んだ「和製スーパーカー」でしたから(ぼってりしたプロポーションは目をつぶって)大変に期待して出掛け、そして感動して帰ってきたのが今も思い出されます。

 市販車としての和製スーパーカーは数年後にHONDAのNSXが、4WDターボのスポーツカーのコンセプトは三菱のGTOという形で実現しましたが、なぜか日産はコンセプトカーのみで実際に市販しないで終わってしまいました。
 「ばかっ速い四駆」というコンセプトのみがR32GTーRに結実するのですが、やはりセダンベースのGTカーよりはミッドシップを生かした和製スーパーカーも併売してもらった方が個人的には良かった気もします。

 翌87年のモーターショーではデザインがかなり改良されたMID-4のバージョン2が登場していましたから余計に勿体ない感じもします。

 巻末には当時の日産車のフルラインナップ紹介。
DSCN7720.jpg
DSCN7719.jpg

 デザイン面やコンセプトでトヨタやホンダに水を開けられていた時期だけに車種だけ多くて今ひとつパッとしないラインナップでした。
 リベルタ・ビラとかローレルスピリット、ガゼール、オースター、スタンザ、ラングレーなど今では名前を出されてもどんな車だったか浮かんでこない奴ばかりです。

 ここでユニークな存在として目立つのがVWのセダンを日産の工場でノックダウン生産していた「サンタナ」の存在でしょう。
DSCN7835.jpg

 サイズ的にはブルーバードとローレルの中間サイズ位の様で当時のVWの中でもパッとしない存在だった車なのですが、困った事に当時の日産で一番カッコいいセダンがこのサンタナだったというのもなんだか皮肉です。
 当時のサニー店の最上級セダンだったものの車自体はほとんど売れなかったようですが、その時の製造経験が後にプリメーラやU12ブルーバードなどにフィードバックされFFのハンドリングやボディ剛性の底上げにつながったそうですからまんざら無駄でもなかったと思われます。


にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型 レイアウト製作へ
にほんブログ村
にほんブログ村 映画ブログ SF映画へ
にほんブログ村
にほんブログ村 コレクションブログ ミニカーへ
にほんブログ村

現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。
関連記事
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント