シャリオとプレーリーのはなし

 今回は実車の思い出話から
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 モーターショーの時にもらってきたカタログを観返していたのですが今ならまだしもあの当時「なぜこの車種のカタログをもらってきたのか思い出せない」様なのもありました。

 その最たるものが日産プレーリーと三菱シャリオの初代モデルのそれです。
 確かに当時としてはユニークなクルマでしたがあの頃の私は車中泊なんかには殆ど興味を示さなかった筈なので取って置いた理由はやはり謎です。
・・・と思っていたのですが良く見ると亡父の筆跡で価格のメモが書き込まれておりました。
 つまり亡父が買い替えの積りでカタログのチェックをしていたものらしいです。道理で私が知らなかった筈で(笑)
 因みにカタログの時期からみて3代目のレオーネツーリングワゴンを買った時の競合車種に考えていた様です。
 なるほど、5ナンバーの8人乗りというのはワンボックスを除けば当時他にはなかったですし。

 ここで解説を
 日本でミニバンが商業的にブレークしたのは1994年のホンダのオデッセイ、翌年のトヨタイプサムからという事になっていますが、セダンベースの3列シート車と言う点では日産のプレーリーと三菱のシャリオが10年近く先んじていました。
 前者はT11系のバイオレットリべルタ、後者はミラージュをベースにプラットホームのストレッチと背高ボディの組み合わせで最大限の居住性を追求した物でした。
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 中身はプレーリーがCA系SOHCの1.8リッターが中心なのに対してシャリオはミラージュ(ランサー)譲りの下は1,5リッターから上は2リッターターボまでと言うワイドバリエーション!更に当時珍しかった「ターボ」「四駆」まで設定されておりとどめに4速×3(内ひとつは四駆モード)の「トータル12速」のスーパーシフトと呼ばれるデュアルレンジのミッションを奢っていました。この辺はさすが「ターボ」「四駆」の三菱。
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 一方、プレーリーでは両サイドのRドアがスライドドアで更に両側ピラーレスという物凄い構造!
 ピラーレス自体は15年ほど後にトヨタがラウムとアイシスで、ダイハツがタントでやっと追随するほど先進的なコンセプトでした。しかもそれらはいずれも助手席側のみのピラーレス。
 プレーリーみたいに豪快な開口部を持ったボディは全く空前絶後といえます。ウォークスルーどころかやろうと思えば「自転車が通過できる」程の大開口部が(爆)

 とはいえこの構造、どう見てもボディ剛性には悪そうですが。

 シャリオはそれに比べれば常識的なスイングタイプのドアで分かりやすいと言えます。ただこちらも3列目とのアクセスの点では逆に開口部の狭さが問題ですが。


 ボディサイズですが長さはほぼ似たようなものですがベースがリべルタとミラージュと一回り大きさの違うクルマ(例えればカローラとコロナの差)のせいか室内幅が10センチ以上違うのが目を引きました。
 プレーリーの方は横幅の余裕が大きくフロントシートにベンチの仕様があったので当時としても珍しい3-3-2の8人乗りがありました。もちろんミッションはコラムATで恐らくプレーリー専用だったのではないでしょうか。
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 ですがカタログを見る限りせっかくの3列シートを持ちながらプレーリーについてはシートアレンジは褒められたものではありません。ラゲッジの拡大は実質3列シートの折り畳みのみでワゴンより狭く、フラットシートも1-2列間のみでまともに寝られそうにありません。
 この点ではシャリオの方がよく考えられていてフラットシートを2-3列にしている為セミダブルベッド並みにフラットなスペースが可能、そのせいで長尺物の収納にも有利なようです。
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 あと、当時のトレンドで仕方ないのかもしれませんがどちらにも「2列目の回転対座機構」が設定されていたのが凄いです。ワンボックスならいざ知らずセダンベースのミニバンでこれをやった日には向かい合った人の膝が食い込みあって楽しいどころではないと思いますが。
 実際カタログの写真を見ても相当に無理のある体勢を取っている事がわかります(笑)

 あの頃はミニバン自体が先進的なクルマだったのでしょうが、80年代初期の段階ではまだまだ煮詰めの甘い状態だったのも見てとれます。だから亡父もあえて選ばなかったのでしょう。実際に亡父がミニバンに手を染めたのはそれから10年後の初代イプサムの時でした。

 それにしても30年前のクルマのカタログを観返すというのは面白い。
 クルマが変な奴だと面白さも10倍になりますね(大爆笑)


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