午前3時の暇つぶし本から・14「超絶プラモ道」

 連休が明けて昼間は25度以上の暑さなのですが反面、朝夕の冷え込みはかなりきつく感じられます。

 今回は真夜中本から。
 以前も触れましたが当直などで読む本の条件として、読み返しに耐える事、サイズが小さい事、情報量が多い事、そしてちょこちょこと読める事(当直中は何かのはずみに読書が中断させられる事が非常に多い)などが挙げられます。
 その点では読み捨てされやすい小説、特に長編の類はあまり向いていません。
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 今回取り上げるのは 「超絶プラモ道」正・続巻(はぬま・あん著 竹書房)

 本書の「超絶」とは何かと言うと、これまでプラモデルの正史であまり取り上げられなかったオリジナルのSFモデル、中でもガンダムや宇宙戦艦ヤマトのブームの前後に雨後の筍のごとく大量にリリースされたパチ物(あるいは「ガンダムの様なもの」)のプラモを初めて体系的に捉えた一冊です。
 私自身はガンプラの類を全くと言っていいほど作らず、買わなかったのですがそれでも本書を初めて読んで一気にその面白さに引き込まれました。

 何しろ店頭で1時間以上経ち読みした挙句そのままレジに直行して購入したという逸話が(恥)
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 個人的に本書の白眉はアリイの「超銀河伝説バイソン」の一連の下りでした。
 ガンプラブームの真っただ中にあって投入された「ガンダムみたいな何か」としてスタートしたバイソンですが、オリジナルは品薄状態が続いている中「ガンダムは無くてもバイソンはいつでも買える」状態だった事が思い出されます。
 当時、テレビになっていないというだけで後は何から何までガンダムっぽいデザインのバトルスーツ群は確かにパチモン臭かったのですが、反面商魂のたくましさと言う奴を大いに感じたものです。
 何事もそうなのですがこの手のパチモン(コピーではない)が多く出る事はそのジャンルの活況の度合いのバロメーターとも言えます。
 その意味では当時のプラモ業界の勢いが強く感じられ、今読んでも楽しめる所があります。
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(私はガンプラをやりませんでしたが弟はもろにハマっていました)
 後にそのアリイが「超時空要塞マクロス」で本格的に参入を果たした時には「あのバイソンのアリイが!」と心底驚きました。

 当時はこの他今井の「メガロ・ザマック」とか「ガンガル」なんてのも記憶に残ります。
 この手のパチモンは正史では殆ど抹殺状態になる事が多く、後から思いだそうとしてもどうしても記憶がおぼろげになりがちですがこういう形で一冊にまとめられただけでも大きな意義があります。

 第二弾は超絶プラモの中でも特に個性あふれるアオシマのプラモに的を絞った構成でこのメーカーの独創性を俯瞰で垣間見る事ができる点で貴重です。
 もし今この本の改訂版が出ていたらきっと「団地」や「立体駐車場」のプラモも掲載されていた事でしょう。

 本書は厚みとサイズの割に情報量が非常に多く、隅々まで眺めつくせるため読み返しに耐える条件は整っています。

 文章も軽妙且つ才気に溢れるもので今もって古さを感じさせません。
 著者のはぬま・あん氏は3年ほど前に物故されており、続編が読めないのが今もって残念です。


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