カラーブックスの思い出・「山手線各駅停車」

 久しぶりのカラーブックスから
DSCN0560.jpg

 「山手線各駅停車」
 これは元々他の線でもシリーズになっていた物の一冊です。
 タイトルから鉄道ネタと誤解する向きもあろうかと思いますが本書は純然たる紀行です。

 私の子供の頃というとかつての日本人がイメージするハワイの如く(笑)東京には「東京」という一か所しかないというイメージがあり、東京の中に新宿とか銀座とか池袋と言った別々の繁華街があるなどとは思いもしませんでした。
 ですから小学生の身で初めて上京した折にはそのスケールに圧倒された覚えがあります(流石は田舎者)
 特に最初に山手線で一周した時には窓の外を眺めつつ「これが全部東京!?」という衝撃に浸りっぱなしでした。

 その山手線を俯瞰できる一冊がカラーブックスで出ていたのですからこれは買わずにいられません。
DSCN0562.jpg

 ひとつの中に様々な顔を持った街が存在するというのは田舎とは違う都市の特徴のひとつですが中でも東京は同じジャンルの商店街がいくつもあるのにその表情がひとつひとつ違うという点でずば抜けた存在と思います。
 その全てとはいかないまでもいくつかを俯瞰できる本書は故郷に在住の当時、とても楽しませてくれる存在でした。
DSCN0563.jpg

 山手線の各駅毎に風俗と風景がカラーで、白黒ページで著者・池田弥三郎氏の紀行文が入るという構成です。
 ですから純然たる旅行ガイドと言うよりエッセイ集に近い雰囲気です。
 カラーブックスと言うと趣味の各ジャンルを俯瞰する入門書としての特徴もありますがその一方でこうした気楽に読める紀行集も結構な数があります。
 どれも文庫本サイズで手軽に旅行、散策気分が味わえるという点では楽しめる内容と言えます。

 この本を買った頃はまだ盛岡在住でしたのでそれぞれの地に馴染みがある訳ではないのですがそれでも都会への憧れみたいなものを満たす上では随分と楽しませてもらいました。
 どんな場所もそうでしょうが、それぞれの土地にはそれぞれの歴史と共に現在住んでいる人々の愛着が刻まれていてそれらの積み重ねが「都市の魅力」を構成しています。
 それらは街が歴史を重ねるごとに、また大きくなるほどに強く感じられるものですがその意味で山手線沿線というのはそれらの魅力が最も強く出ている地域と思います。

 そうした事を教えてくれたのもこの本だったと思います。

 尤も、初版が80年代初め頃ですから今となってはどの風景も懐かしいものばかりになってしまいましたが。
DSCN0561.jpg
DSCN0564.jpg

 さて、このシリーズには姉妹篇に「中央線各駅停車」というのもありますがこちらは松田定行氏と宮脇俊三氏の共著で東京~高尾間の各駅の周辺を散策する内容です。
 私としてはこちらの方がより実用書として役だっている様な気が(笑)



にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型 レイアウト製作へ
にほんブログ村
にほんブログ村 映画ブログ SF映画へ
にほんブログ村
にほんブログ村 コレクションブログ ミニカーへ
にほんブログ村

現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。
関連記事
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント