昭和ヒーロー列伝から「UFO大戦争・戦え!レッドタイガー」

 久しぶりにヒーロー列伝ネタです。
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 今回の作品はそのマイナー度でサンダーマスクや魔神バンダー以上かもしれません。
 昭和53年放映の「UFO大戦争・戦え!レッドタイガー」

 何しろこれと言った理由も思いつかないのにDVDも出なければCSでの再放送もないという位です。
 恐らくその理由ですがキー局が東京12チャンネルだった上に本放送中に3度も時間変更した事。
 おまけにそのことごとくが強力な裏番組に当たっていた(「闘将ダイモス」「ぴったしカンカン」「木曜スペシャル」)事が主因だったのではないかと勝手に思っています。
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 当時の雑誌での露出度もそれほど多くなく私の記憶だと弟の読んでいたテレビマガジン辺りの「後楽園遊園地の広告」位でしか見た記憶がありません。
 たしか「ドンチャック」とペアで掲載されていたと思います。
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 この事からもわかる様に本作は元々後楽園遊園地のアトラクからスタートした番組です。
 (そういえば「ドンチャック物語」もOPで主人公がひたすら後楽園遊園地で遊びまくっていたなあw)
 聞く所では主演の中屋敷鉄也氏の持ち込み企画でヒーローのスーツも手製に近かったらしいとの事。
 見た目はマイナーでもヒーロー物の大御所が心血を注いで成立させた番組でもあった訳です。

 この番組、これまた当然の様に故郷では放映されず、それどころか上述の様にメディア化も再放送もないので後にも先にもこの「ヒーロー列伝」での視聴が唯一の経験です。
 放映されたのは第1話「さらわれた銀河」第27話「美しき宇宙の逃亡者」最終回「地球最後の死神」の3本
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 特に27話は当時のスケジュールの関係で放映日時までもが通常と異なっていたそうでただでさえマイナーな本作の中でも更にマイナー度が加速しています。
 とはいうものの、マイナーだからと言って出来が悪い事には決してなっていない所がこの作品の面白い所です。
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 縦糸に地球防衛用の要塞ロボットの設計図の争奪戦をメインに設計図を持ったまま記憶を失い放浪する母探し、行方不明の兄の正体探しなどちょっと前の少年活劇の持っていた要素が全て盛り込まれた脚本は中々のものです。
 特撮は当時東映の「スパイダーマン」や円谷プロ「スターウルフ」を向こうに回して「マッハバロン」「少年探偵団」で鳴らした創映舎がビデオ合成主体の個性的な画作りを見せてくれました。
 確かに低予算ゆえのちゃちな所(特に毎回怪人が出せない為に使い回しと素顔のメイクに頼りがちだった敵役の造形に著しい)も散見されますが、それを補って余りある勢いは感じられます。
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 肝心のヒーローのレッドタイガーも写真で見ると突撃!ヒューマン並みかそれ以上に華のないデザインなのですが実際の画面では歴代仮面ライダーのスーツアクターとして実績ある中屋敷氏の立ち回りの切れの良さで今見てもかなり引きこまれます。
 (因みに初期話数では声が古谷徹でした。第1話の怪人の声は清川元夢。驚いた事にガンダムの前年にアムロとティムレイの親子対決が実現していた・・・訳ですが「だから何なんだ」と言われるとそれまでです汗)

 更に意外だったのが最終回。
 なんとレッドタイガーはこの前の回で「敵の魔王と相打ちになる形で退場(死亡?)」となっていたそうでヒーローが本編に一切出ない(回想はあり)展開でありながら残された主人公の兄弟たちが自らの手で地球の危機を救うラストにする事でそれなりにすがすがしさは感じました。

 本作は話題に上る事が非常に少ないのですが作品自体に問題があった様にも見えないのでもう少し再評価されてもよさそうな作品ではあります。


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コメント

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レッドタイガー

 光山市交通局さん~マイナーすぎます(笑)
放送された昭和53年当時は実写スパイダーマン、スターウルフ、アニメではガッチャマン、
映画では邦画に限定するとブルークリスマス、
皇帝のいない8月と変わった物が多かった気が
します。
あ、ダイターン3もありましたか(笑)
レッドタイガーはリアルタイムで見ましたが
何とジェーリー伊藤氏が出ていました。
そして最終回近くにはミスターボーグこと
長沢大さんも。
このような現象を整理すると50年のレオ、
仮面ライダーXの終了により円谷、東宝、東映
も新しい企画を強いられていた。
51年には戦隊物の影響からかカゲスター、
キョーダィーン、バトルホークとか52年に
なると大鉄人17、ガンバロン、アイゼンボーグ
と言った往年のスケール特撮で53年は思考
錯誤と言うか静かな?特撮物。
翌54年に至っては懐かし物のリメイク~
ザ・ウルトラマン、メガロマン、スカイライダ
ーと続き56年から58年ごろまでは空白時代で
84年のゴジラで幕。
顔出しと言うか口出し?ヒローはシルバー仮面、
ライダーマン、古くは海底人863と数はすくな
かった様に思います。


>星川航空整備部さん

 正直私も「まさかこんなのまでやるとは!」感が強かったですね。
 本放映を観た事が無くてもそのマイナー感は印象に残っていましたから。

 ちなみにこのネタ、次回もマイナーな作品を取り上げる予定です。製作会社はメジャーなのになかなか話題にならない作品とだけ書いておきます(笑)

会津では90年ごろに再放送してました。

この作品、会津では90年ごろ、土曜朝に再放送していましたが、オープニングでアニメの虎が迫ってくるシーンが怖かった。こちらのローカル㎝ですが、能面が迫ってくる「奥の松」という日本酒のCMを思い出した。

>すーぱーぺるるさん

 コメントありがとうございます。

 あのOPはインパクト抜群でしたね。私も初見の時「あれっ?これアニメ番組だったっけ」と一瞬唖然とした覚えが(笑)

 第1話ではレッドタイガーの初登場シーンでもこのアニメが出ています。

前回の補足

前回「オープニングでアニメの虎が迫ってくるシーンが怖かった。」と書きましたが、ほかにもブラックデンジャー魔王のヴィジュアルも割と怖くて、小さいころに見てしまったらトラウマ確実ですね。

≻あのOPはインパクト抜群でしたね。私も初見の時「あれっ?これアニメ番組だったっけ」と一瞬唖然とした覚えが(笑)

タイガーボードのCMの虎にも似てる。

話はそれるが、能面が迫ってくる「奥の松」という日本酒のCMは70年代後半から80年代前半に地元の会津で放送されたローカル㎝で、能面がせまって来た後、能の舞台で役者さんが踊るシーンのあと「酒はやっぱり奥の松~」と言うナレーションとともに能面が出てきて終わるcmでした。子供の頃、このCMが怖かった。

「レッドタイガー」は私にとって「怖い」特撮ドラマの一つでした。