モジュールレイアウトの撤収で思ったこと

今回も運転会のおはなしです
 以前から運転会に参加していて思う事ですが、運転そのものも去る事ながら前日の設営、最終日の撤収の手際の良さには驚かされます。
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 今回のイベントで持ち込まれたボードは27枚。サイズにして10メートル×4メートル位でしょうか。(本体のみ。実際にはこれに体験運転用レイアウトや16番コーナーも加わるので更に大きくなります)
 これ位の大きさだとショッピングセンターのイベント広場でもかなり目を引くサイズとなり集客に有利な上にメンバーからすれば「かなりの長編成でもごく自然に運行できる」「俯瞰での流し撮りがしやすい」「列車同士の追い越しをリアルに再現可能」というメリットを享受できます(笑)

 今回などは設営に実質二時間、撤収は30分。レイアウトの規模を考えるとある意味驚異的ですらあります。

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 参加スタッフの人数は毎回10人前後で(メンバーのスケジュールの都合も大きいので顔ぶれは大なり小なり毎回変わる事が多いです)物理的なマンパワーに恵まれている事もありますが、それ以上に過去の運転会の経験から設営・撤収のノウハウの積み重ねがある事が大きいとも言えます。

 年数回の頻度で毎回異なる会場に異なるモデラーによる30枚近いモジュールボードが持ち込まれるのでちょっと間違えば列車の脱線や無通電によるストップが頻発しかねない条件なのですが皆無とは言わない物のそうしたトラブルはかなり少ない方と思います。

 その理由を思いつくままに挙げると

 1接続規格がしっかりしている事。
 2ボード同士の接続の上で高さの調整を確実に行っている事、
 3接続線路を1ミリ単位でカスタマイズした物を用いバリアブルレールは一部を除いて使っていない事、
 4ジョイナーの定期的な交換とメンテナンスを行っている事、
 5全てのボードにフィーダー線を繋いであり、どのボードでも接続変更可能で即座に給電できる事、
 6コース上の何枚かのモジュールにリレーラー線路を配し脱線時の復旧がある程度容易な事
 7メンバーそれぞれが手持ちの車についてボードや機材の積載ノウハウを各自で身につけている事
 8ボードや機材のパッキングが明確・且つメンバー間にハウツーがいきわたっている事

 
 この内2・3・7・8は正にクラブ独自のノウハウの 積み重ねがものをいう世界でありこれなくしてあれだけ効率的な設営・撤収・トラブル対処はできないと思えます。

 中でも各ボード感の高さ合わせや接続線路の調整はキャリアの積み重ねが生む一種の芸の感じすらします(笑)

 私がこのクラブに入ったのは5年前ですが実はその数年前からこうしたイベントでモジュールの持ち込み運転会は続けられておりその過程の中で積み重ねられたキャリアがこうした手際のよさにつながっている物と思います。

 そしてもうひとつ重要な事はこれらのプロセスが下は小中学生から上は60代までの様々な経歴・世代の違うメンバーのもとで一致団結して行っている事です。モジュールを出品しない、あるいは持たなくともこうした場でのマンパワーの提供と言う形での貢献が自発的にかつごく自然にできるというのは一部の体育会系・ボランティアのサークルを除けば最近なかなか見ない光景であります。

 共通の趣味と言う一点だけの繋がりでこうした事が出来るというのは素晴らしい事でありこれこそが形のない財産とも言うべきものではないかと思えます。

 もうひとつ、これだけの規模だと一人二人で運転を含めて管理するのは極めて困難であり最低でも5人、できれば10人以上(一般客の悪戯対策も含めて)は必要でこの点でも自発的なマンパワーの確保が重要視されます。

 これだけの苦労をしているにもかかわらずこれまでこうしたイベントが続けられているのはなぜか?

 細かな理由はどうあれ(自分の自慢の編成を披露できる、工夫したモジュールを披露できる、他のメンバーの作品や編成を楽しめる等)それぞれが「鉄道模型が好きだから」と言う一点に尽きるからではないでしょうか。

 実はこういう形式でのクラブ活動は専門誌などを見ると昭和40年代前半まではそこここで見られた形式の様です。
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 最近は趣味・嗜好の細分化に伴うセクト化・閉鎖主義・視野の狭小化が増え趣味を通した人とのつながりがあまり見られなくなっている気がします。
 個人レベルで完結出来てしまう性質の大きい鉄道模型趣味の場合、その危険は年々増大しているように思えてなりません。

 だからこそこういう同好会レベルの活動、それも社会との接触の機会を何らかの形で持つ活動は今後必要になって来るのではないでしょうか。

 モジュール撤収の話から最後はずいぶん大きい話になってしまいました(汗)


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