何気に凄い「なぜなに自動車のひみつ」のはなし

 前回の続きです。

 この本の挿絵師には梶田達治、渡辺正美、伊藤等の他に「小松崎茂」「石原豪人」と言ったSFメカやパワフル猟奇系のイラストを得意とした巨匠も名を連ねています。
 前回紹介の「スピードくらべ」に置いてまるで妖怪みたいなペレ選手とかリニアモーターカーが疾走するパノラマ画などでも印象深いイラストを描かれているのですが「自動車のひみつ」なんて「おとなしい題材」にこのお二方のイラストは一見ミスマッチな感じもします。

 ところが決してそうなっていないのがこのシリーズの怖い所です。
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 いきなり「巨大な回転のこぎりで未開のジャングルの木を切り倒し土砂を周囲にばらまきながら一台で道路を作ってしまうSF戦車の見開き」で度肝を抜くのが我らが小松崎画伯!
 月面探検やら未来の都会のパノラマで思う様腕をふるっておられます。
 自動運転のエアカーの車内で「一家を挙げてトランプに興じる乗員」等の描写も実に楽しい!
 これだけでもこの本を発掘して読み返した甲斐があるという物です。
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 そしてもう一方の石原画伯は
 いきなり「ボンドカーがサンルーフから敵を吹っ飛ばしています」
 あるいは「アマゾン川かどこかでワニ相手に銃をぶっ放す探検隊を乗せた水陸両用車」
 題材と言い挿絵の迫力と言い「自動車のひみつ」から相当に離れた気もしますがこれが一冊の本に収まっているのですから凄い。
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 写真ページも見開き2ページ使って「スタントカーのロールオーバー」や「キャリアカージャンプ」を懇切丁寧に解説しております。
 更には知る人ぞ知る「エアロカー」やら時速1000キロを達成したブルーフレーム号(尤もこちらは後に学研の図鑑で図解付きで載りましたが)までも紹介。
 とにかくこの一冊あれば誰でも「いい年こいた自動車博士」になれる事請け合いです(今でも)

 40年ぶりに読み返したのに異様なほどの満腹感!
 我ながら(というよりうちの親が)これをよく取っておいた物です。
 このシリーズは絶対に手放せません(笑)


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コメント

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すごい

 まさにミドリ商会のプラモデルパッケージ
の世界ですね(笑)
昭和40年代とりわけ変身ブーム時(71・72年)
は絵で解説した謎シリーズやSF(なぜかウル
トラを結び付けている)本が絶頂でした。
空飛ぶ車と言えば怪人ファントマに出てくる
シトロエンDSの空飛ぶ車。
時期的にサンダーバードの影響を受けたメカ
で最後にアニメ状でFINが笑わせてくれます。
確か同時期に制作された特別機動捜査隊に
出てくるセドリック130覆面パトの屋根から
回転灯が出てくるのもサンダーバードの影響?
話を本に戻しますが今日の様にネットも無く
熱心な方が作る特撮ブログも無い時代は本から
得る情報や知識そして特バン等で放送される
超常現象物とかが最大の情報源でしたね。

>星川航空整備部さん

>絵で解説した謎シリーズ~
 あの頃の「マガジン」や「サンデー」なんかでは多かったですね。挿絵のインパクトが抜群で今でも夜うなされそうなのがありました(笑)

 「なぜなに百科」のシリーズはそうした特集の挿絵画家が多数参加している分あの頃の印象を色濃く受け継いでいると思えます。

 よく考えたらボンドカーがギミックだらけになったのはサンダーバードの辺りからですね。あるいはそれ以前の「スーパーカー」辺りの影響かもしれないですが。