昭和ヒーロー列伝から・「ザ・カゲスター」

 久しぶりの昭和ヒーロー列伝ネタです。
DSCN5996.jpg

 今回は「悪人に化け物呼ばわりされるヒーロー」と一部で有名な「ザ・カゲスター」(昭和51年・東映・NET)です。
 この「化け物~」のくだりは昭和の終わり頃にこの番組が「テレビ探偵団」で取り上げられた辺りから有名になった描写と記憶しています。
 私自身カゲスターを映像で観たのがその時が初めてだったのですが、ここでのポイントは「カゲスターを化け物呼ばわりした敵役の方が余程化け物くさいメイクだった」と言う点に尽きますw。

 もちろん一話分を通しで観たのもこのヒーロー列伝が初めてでした。
 その時の印象も「とにかくサイケデリック(死語)」!ヒーローもヒロインも、登場するメカに至るまでどれもこれも「なんかヘン」なデザインのオンパレード。
 全身黒づくめのタイツ姿の敵戦闘員がデザイン的に一番まともに見えるくらいです。

 良いとか悪いとか以前にセンスがぶっ飛んでいるので好き嫌いがはっきり分かれるデザインでしょう。
 特に登場メカの「カゲボーシー」は私の中で「絶対に乗りたくないヒーローメカ」の最右翼として記憶されます。
DSCN5998.jpg

 (にも拘らず放映終了位のタイミングで私の弟がこれのポピニカを買ってもらったりしています。いくら処分セール品と言ったって汗)

 元々本作はアニメとして企画されたという事情、更に後述の独自のコンセプトを生かすために敢えてぶっ飛んだセンスを採用したと思われますがいずれにしろ実写ヒーローでは異様な雰囲気の強いデザインではあります。

 とまあ、事前の印象からして変だったカゲスターですが実際にヒーロー列伝で放映された際はこの印象がどれくらい変わるかというのも個人的な関心事でした。

 放映されたのは「影法師レインボー作戦」「ドクターサタンの世界征服作戦!」「死闘!! 激闘!! サタン帝国最後の日!」の3本

 件の「バケモノめ!」の名台詞(笑)が出るのは第1話ですが、初期のカゲスターは特定の敵が存在せず個人の怪人(改造人間というより『江戸川乱歩シリーズ・明智小五郎』に出る様な悪人の変装という趣)の陰謀に立ち向かうシチュエーションだったそうです。
 ヒーローのカゲスターも主人公が変身するのではなく主人公の影から分身した魔神という設定で変身物との差別化に心を砕いている節があります。
DSCN5997.jpg

 ですがカゲスター活躍中は肝心の主人公が生気を吸われ廃人状態となるため実質変身と変わらないのが却ってまだるこしくなった感じがあります。
 この辺りはザボーガーやダイヤモンドアイの様な「ヒーローと主人公との共闘」の方がよほど新鮮だった気もします。

 更に後半になると「ドクターサタン」の率いる怪人軍団との戦いに移行しますます普通の変身物になってしまいました。
 こうなると前述の「変なデザイン」が却ってネガティブな印象になってしまい、最終回もヒーロー物としてパッとしないまま終わってしまった感があります。

 番組内でディレクターの喜井氏も触れていましたが影から出てくる分身ヒーローならではの方向性をもっと追究すればもう少し何とかなったのかもしれないという意味で残念な印象の残る作品でした。

 ここからは余談です。

 このカゲスターもやはり故郷では放映されない作品でした。
 実は、本作に限らず昭和51年から57年頃にかけて私の故郷では極端な位特撮物が放映されず、特に51年は「キョーダイン」「バンキッド」の二本しか新作が放映されないという「特撮氷河期状態」でした。

 ところがこのヒーロー列伝ではスタッフの年代に伴う思い入れの関係か、この時期に放映された特撮ヒーロー物の殆どが取り上げられ、カゲスターと同じ51年のヒーロー物は「バンキッド」を除く全ての作品が放映されるという快挙を成し遂げています。
 (ここまでに「バトルホーク」「忍者キャプター」「ボーンフリー」、当時未見でしたが「アステカイザー」が放映されています)
 おかげで私の渇がどれだけ癒された事か(笑)

 まだあと2,3本残っていますがそれらも今後順次ここで感想も含めて書いてみたいと思います。


にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型 レイアウト製作へ
にほんブログ村
にほんブログ村 映画ブログ SF映画へ
にほんブログ村
にほんブログ村 コレクションブログ ミニカーへ
にほんブログ村

現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。
関連記事
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

この番組設定は、おいしいのに扱いきれなかったのが勿体ないと思います。リメイク版でオリジナルは知りませんが探偵少年カゲマンの方が上手かったですね。ゲームでも、影をテーマにしたヒーロー物もあるので。影という設定を上手く扱えれば良作になったと思います。

>光になれさん

 このシリーズは私の故郷で放映されなかった作品が多かったのですが中でも「カゲスター」は当時は「新聞のテレビ面にある隣県の番組表」くらいしか情報がなく、かなり好奇心をかきたてられた作品でした。
 それだけにデザイン以外の部分で印象が薄くなってしまっていたのが惜しい気がします。

 「名たんていカゲマン」はコロコロ連載当時に弟の持っていた漫画でよくお目にかかる作品でした。久しぶりにその名前を聞いて懐かしいですね(笑)